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※「PowerEdge C6100」の本体。2Uサイズだが、4台の2ソケット・サーバを内蔵している。HDDは2.5インチならば最大24個を実装可能
米デル、クラウド基盤向け「PowerEdge Cシリーズ」サーバ3機種を発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100325-00000004-cwj-sci
3月25日22時16分配信 COMPUTERWORLD.jpの記事。
<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>
ザックリ書きますと、米デルが、新サーバの「PowerEdge Cシリーズ」を発売しまっせって内容。
で、その新サーバの「PowerEdge Cシリーズ」って何ですが。。。
記事に以下のような記述があります。
「Cシリーズのサーバは、ハードウェアとソフトウェア、インフラ導入サービスまでを含む“ターンキー・クラウド・ソリューション”として販売される。これにより、パブリック/プライベート・クラウドを構築する際に「勘で補っていた部分」を埋められるという。」
ターンキー・クラウド・ソリューションと言うのは、聞き慣れない言葉なので何かと言うと、クラウドサービス環境を完成品としてすぐに利用可能なことと指すようです。
因みに「ターンキー」で検索かけると以下の事が解ります。
↓
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_2122.html
要は、上記、米デルの発売するCシリーズは、機器だけではなく、その周辺に発生しうるだろう課題解決などを含めて、完成品として導入企業にもしくはIDCに渡して、即クラウド環境を使える事を前提にしているという事になります。
同製品については、
「PowerEdge Cシリーズは、DellのDCS(Data Center Solutions)部門から生まれた。」
とあり、
「DCS部門は、MicrosoftやFacebookといったWeb分野の有力企業と緊密に連携し、オンライン・サービスの提供のためのカスタム・サーバを開発している。」
と言う超大手対応の部門が作っていたものらしいです。
ゆえにでしょうが、今、マイクロソフトがめちゃくちゃ押しているクラウド・コンピューティング商品「Microsoftの「Azure」プラットフォーム」もこのCシリーズが一部使われているそうである。
Microsoftの「Azure」とは何?って方は、以下参照。
↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_Azure
要は、そもそもこの「PowerEdge Cシリーズ」は、数万台規模でサーバ導入する巨大企業向けだったものを、標準製品のラインアップにそろえたものらしいです。
とは言え、
「Cシリーズは汎用設計のサーバではなく、あらゆる顧客層に適した製品とは言えない。」
ともあり、どこでも感でも使えるものでもないとあります。
「Cシリーズの販売に際しては、販売チームにも顧客の双方にもこれをよく周知しておく必要がある。」
要するに、売る側も買う側も製品の性質を良く見極めよねってことです。
なぜか?
「Cシリーズは、HPの「Extreme Scale-Out(ExSO)」やIBMの「iDataPlex」、SGIの「Altix」といった競合他社のクラウド製品に対抗する位置づけである。」
と言うクラウド・コンピューティングのベンダー企業に対するクラウド製品向けであり、単純なサーバではないからという事になります。
その目的に沿う形で上記の製品は買ってくださいねという事になります。
一般にサーバといってもこのように、既にクラウド・コンピューティングを見越した製品が出回り始めており、クラウド対応型サーバ製品群では、裏での駆け引きがデットヒート状態になっていると聞きます。
GoogleやAmazonなどは、内工によりサーバを自前で作り、クラウド対応していると言いますので、ハードウェア企業の今後の生き残りを掛けたチキンレースは、激しさを増すばかりでしょう。
ただ、その背景には、企業の取り巻く環境がクラウド・コンピューティングを模索する市場へと変わりつつあることを指してもあり、DCへの情報の集約とITサービスの集約が急ピッチで進み始めている事を指しているかもしれません。
SaaS、PaaS、IaaS、HaaSなどなど最近では、CaaS、LaaSなども出てきており、ITサービスとは何ぞやとなってきています。
開発者に留まらず、インフラ関係者もその辺りの情報を常に意識して、おく必要があるのは確かな事だといえるでしょう。