$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-CRMパッケージ市場推移
※CRMパッケージ市場推移図

厳しい経営環境だからこそ伸びる「CRM」市場 セールスフォース・ドットコムが初のシェア1位に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100310-00000005-sh_mar-sci

3月15日16時1分配信 MarkeZineの記事。

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書きますと、いまだに厳しい経済環境だけどオンデマンド型(SaaS型)の商品は、確実に売上げ高を伸ばしているね。特にセールスフォース・ドットコムは勢いがあるよ見たいな内容。

「昨年12月から今年の2月にかけて行われた調査では、国内CRMパッケージベンダー7社が対象となった。」と記事にはあるので、対象範囲がやや狭い感もあるが、全体的に読んでいて思うのが、やはりオンプレミス開発が、やっぱり確実に減りつつある傾向に見えることである。

厳しい経済環境だからこそ初期投資を最小規模に押さえられるものが求められていると言ってもいいかもしれない。そこでのオンデマンド型(SaaS型)の台頭が出てくるの不思議でもなんでもないと言える。

「2010年のCRMパッケージライセンス市場は184億円(前年比5.9%増)、2012年には207億円に達する見通し」

オンデマンドって何?って方は、以下参照。

http://e-words.jp/w/E382AAE383B3E38387E3839EE383B3E38389.html

それでも特に「CRM」市場が中心であることにも注目が必要でもある。

CRMって何?って方は、以下参照。

http://e-words.jp/w/CRM.html

CRM(Customer Relationship Management)を端的に言えば、顧客管理だがこれは、業務運用でも重要な分類には入るのだが、基幹業務ではない分類にも属するので、クラウド・コンピューティングの中でも本格的な基幹業務参入ものとも言いがたいが、それでも「オンデマンド型CRMベンダーの中でも、セールスフォース・ドットコムは2009年に市場全体ではじめてシェア1位を獲得。」と言うだけあって、IT業界では注目すべき企業ではあります。

システム自体の稼働率もやや不安定感が全く無いとは言い難いが、CRM市場では十分に信頼性の高い運用をもたらすし、セキュリティ面でも一般企業の抜け穴だけのITセキュリティ対策に比べると、このような外部にデータ(特に顧客データ)を預けるには適しているかもしれない。
DC(データセンター)の配置場所などにもよるが、大きなトラブルもないので、オンデマンド型(SaaS型)では、デフェクトスタンダートとしての地位はかなり出来上がりつつあるかもしれない。

ともあれ、セールスフォースの成功は、クラウド・コンピューティングがある意味、一般企業では、十分に必要とされているシステムであることを指しているし、今後は、基幹業務への期待も高いともいえる。

どこのクラウド・コンピューティングを取り扱う企業が抜きん出てくるのか、実際のところは、まだまだ解らなくて、エンドユーザーとして企業相手だった場合、まだ日本も十分に劣勢を跳ね返す余地は高い。
エンドユーザーへのクラウド・コンピューティング事業への参入もこれからだからどうなるかわからない。

そう言う意味で、IT業界の末席にいるものとしての開発者は、常にその動向に注意しておくことが肝要であると思うのだ。