夏至(げし)とは、一年でいちばん日が長く、夜がみじかくなる頃。
気温が上がり、暑さは日に日に増していきますが、日照時間は冬に
向かって少しずつ短くなっていきます。
「太陽の吉日」や「太陽の元旦」と呼ばれ太陽への感謝の日。
七十二候
初候 6月21日〜6月25日頃
乃東枯(なつかれくさかるる)
冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃。
色鮮やかな夏の花が開花するという時期に、枯れていく花に思いを
寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。
次候 6月26日〜6月30日頃
菖蒲華(あやめはなさく)
アヤメが花を咲かせる頃。アヤメが咲くと、梅雨到来といわれて
いました。アヤメ、ハナショウブ、カキツバタはよく似ており、
非常に見分けがつきにくいです。
末候 7月1日〜7月6日頃
半夏生(はんげしょうず)
半夏(からすびじゃく)が生える頃であり、半夏生の名をもつ草の葉が
白く染まる頃。農事の節目ともされており、田植えを終わらせる
頃です。
<旬のもの>
果物
「夏みかん」
夏みかんは、疲れを和らげるクエン酸と、日焼けした肌に効く、
美肌効果のあるビタミンCがたっぷり詰まっています。
酸味が強く、香りがいいのでレモンの代わりとしても重宝します。
さかな
「鮎(あゆ)」🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟
清流にすみ、淡水魚の代表である鮎。川によって味が違うといわれ、
きゅうりに似た独特の香りから、「香魚(こうぎょ)」とも言われ
ます。
野菜
「オクラ」
オクラの粘り気は、免疫力を高め、胃の粘膜を強化し、ストレスで
弱ったお腹の調子を整えてくれます。夏のネバネバ野菜は、夏バテ
予防の心強い味方です。
たしなみ
「冷酒(ひやざけ)」
ひやざけは燗をせずに飲む酒であり、常温のお酒のことを言い、
冷蔵された冷酒(れいしゅ)とは違います。日本酒の本当の美味しさが
でてくるのは、ひやざけの常温とされています。
行事
「夏越の祓(なごしのはらえ)」
六月の末日(晦日)は、十二月の大晦日と同じく「大祓(おおはらえ)」
の日です。 この日は各地の神社で、罪や厄災を祓う「夏越の祓」が
行われ、茅草でつくった輪をくぐる「茅の輪くぐり」が行われます。