入梅(にゅうばい)
雑節の一つで、「入梅」と「梅雨入り」は混同されがちですが、
実は定義が違います。
「梅雨入り」とは気象庁が発表するもの。
「入梅」とは、太陽黄経(太陽が天球上を通る経路)上で
春分の日を0°とすると、ちょうど80°のところに太陽がくる日のこと
を指します。
旧暦時代には五月節芒種 (ぼうしゅ)に入って第一の壬 (みずのえ)の日を入梅とする説を用いりました。
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昔は、田植えの日を決める目安として入梅という区切りが重要だった様です。
入梅は、春から夏への移り変わりの季節です。
旬を迎える食材で行事食
<いわし>
6月に水揚げされるいわしは、「入梅いわし」と呼ばれます。
入梅いわしは、脂がのっていて1年でもっとも美味しいと言われて
いるので、この時期に食べるのがおすすめです。
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<梅>
入梅の季節は、青梅が収穫のピークを迎える時期です。
梅には、夏バテ防止に効果があるクエン酸やリンゴ酸、カリウムなどが豊富に含まれているので、自宅で梅ジュースや梅酒を作って飲む
のも良いでしょう。
6月に仕込んだ自家製梅ジュースや梅酒は、2週間〜1ヶ月ほどで
美味しく飲めるようになります。
そのため、夏が本格化する前の入梅の時期に作るのが適しているの
です。
<赤じそ>
梅干しを漬ける際に使われる赤じそは、毎年入梅の頃が収穫時期です。
もちろん、梅干しを漬けるのに使っても良いですが、葉を煮出して
しそジュースにしても美味しいです。
<そら豆>
入梅の時期には、そら豆も旬を迎えます。
そら豆は、タンパク質やカリウム、ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。
むくみを改善したり、食欲をアップさせたりする効果があるので、
梅雨のジメジメとした時期を乗り切るのにおすすめの食材です。
<とうもろこし>
冷凍のコーンは年間を通して出回っていますが、生のとうもろこしは毎年7月頃に収穫期を迎えます。
食物繊維が豊富なとうもろこしは、便秘の改善に効果が期待でき、
ビタミンB1も豊富に含まれているので、夏の疲労回復にも役立ち
ます。
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<ピーマン>
夏野菜の定番、ピーマンの旬は7月〜9月ごろです。
旬の時期のピーマンはビタミンCや鉄分を豊富に含むので、夏バテ
対策として積極的に取り入れたい食材です。
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<アナゴ>
いわしと並んで、アナゴも入梅時期を旬とする代表的な魚です。
6月〜7月ごろに水揚げされるアナゴは、「梅雨アナゴ」と呼ばれ、
1年でもっとも美味しいとされています。
<みょうが>
薬味として人気がある「みょうが」の旬は、6月〜10月ごろです。
みょうがには、むくみを解消するカリウムや血流を促進するαピネン
などの栄養素が含まれており、夏バテ解消効果が期待できます。