今回はちょっと真面目な話。

 

仕事で特別支援関係をしているため,そちらのほうに若干詳しくなっています。

で,今回はちょっとだけ薬のことを話します。

 

ADHDに効く(治す)薬はあるけれど、どんな症状にでも効くわけじゃない。

誰にでも同じように効くわけじゃない。それは,いつも飲んでいる風邪薬と同じ。

だから飲んだからって,素直になって言うことをよく聞くようになるってわけじゃない。

(子供に)薬を飲ませるか飲ませないかは、保護者であって、学校の先生は親せきのおじちゃんおばちゃんでもない。

 

ASDに効く(治す)薬は無いけど、今起こっている症状を和らげる薬はある。

どんな症状にも効くわけじゃないけれど、1つの症状が良くなると他の症状も和らいできたりする効果はある。

ADHDとは違い、精神薬なのでずっと飲み続けると効果はあらわれてくる。

 

LDには薬は無い。でも、ADHDやASDのように訓練や社会性を養ったり年齢とともに発達が見られる部分もあったりして、困難さが軽減されることは考えられる。

 

 でもね。本当の薬を飲む理由って、私は「二次障害」の予防のためだと思う。(子供に関しては特にね)

がんばってもできなくて、つらくて、自分をダメだと思ってしまったり、ついつい人と比べてできないところを探してみたり、いちいち人の言うことに傷ついたりして、心が壊れてしまう・・・・そんなことが無いように、自分で自分の気持ちを薬の力を借りてコントロールできることが大切なんじゃないかと思うの。

 

治ったからもういい、普通に生活できるからいい、じゃなくて、

「人にちゃんと頼れる?(一人で生活していくために必要な援助を周囲に求められる?)」 

自分を大事に思っているんだったら、自分を助けてほしいって思えるよね。

様々な価値観があること、自分の価値観を大事にすること、その上で社会で生活ができる人になって欲しいと思う。

じゃないと、苦しくなっちゃうよ。

 

上手な薬との付き合い方。考えてみてほしいな。