タイトルを『書評』にしようかとも思ったんですけど、
書評と呼べるような立派な文章は書けないので
ちょっとやわらかく『感想文』にすることにしました^^


親元を離れ九州から大学進学のために上京した
主人公 横道世之介の、19才大学一年生の一年間を振り返る。
大学での出会い、自動車学校、恋愛、初めての帰省など、
どこにでもいるようなありふれた大学生の日常を描いて物語は進む。

設定は80年代後半。
携帯がまだ無いので女の子の家に電話をすると使用人に取り次いでもらう必要があったり、
公衆電話でテレフォンカードを使って電話を掛けたりと、何とも言えない懐かしさが心地よい。
でも、ただ単に時代懐古するノスタルジー的な物語ではない。

世之介が出会う(出会った)ひとりひとり、
世之介が経験する(経験した)出来事のひとつひとつ、
それらがもれなく世之介の次の出会いや出来事の運命を左右してしまう。

仲の良い友達と出会えたことは幸せなことなのか?
それは後になってみないとわからない。
付き合っていた彼女に振られたことは不幸せなことなのか?
それも後になってみないとわからない。

人と人とが出会い、共に同じ時間や空間を過ごすことの意味。
それは今も昔も変わらない。そして、これからも同じように人は生きてくんじゃないでしょうか。
全ては「人間万事塞翁が馬」
当たり前の日常なんですが、人生って単純なようで複雑なんだと教えてくれる作品だと僕は思いました。