登山をする時に欠かすことのできない行動食。


昨年の5月に登山を始めて以来、色々な行動食を試してきたが、最近ようやく自分なりのスタイルが確立してきたように思う。


息子と登る場合は、息子は息子で、登山の途中でおやつを食べることを楽しみにしていて、それが彼なりの行動食になっている。



中でも必ず山頂で食べると決めているのが綿菓子だ。もはや、ほとんど儀式といっても過言ではないくらい。(先月の西穂独標では持っていくのを忘れていたが。)


そんな息子の「楽しみ」としてのおやつ、行動食とは別に、僕は僕で「エネルギー源」としての行動食を携行している。


昔マラソンをやっていた時、エネルギー補給をしないと42.195kmを走り切れないということを学んだ。学生時代に運動経験のなかった僕にとって、走りながら食べるというのは驚きでもあった。


登山における行動食も、基本的にはマラソンの補給と同じ発想だと思っている。違いがあるとすれば、いざという時、つまり遭難してしまった時の非常食の役割も兼ねているという点だろうか。


あとは走りながら食べるのではなく、止まって食べることが基本なので、マラソンのようにジェルくらいしか選択肢がないという悲しいことにはなりにくい。


マラソンの補給には楽しむ要素はなく、エネルギーやアミノ酸の補給のみを目的としていたが、登山の場合には、行動食とは言え、食べることを楽しむという要素もあると思う。


そんなこともあり、登山の行動食はとにかく選択肢の幅が広い。人それぞれ個性が出るところだろう。なので最初のうちはかなり試行錯誤を重ねた感じだ。


登山を始めてすぐの頃は、息子と同じように食べたいお菓子を何となくザックに詰めて持っていっていた。それこそ、たけのこの里とか。


しかし、登山経験を重ねるにつれ、だんだんと次の観点から行動食を選択するという発想が自分の中で整理されてきた。


1.エネルギーが効果的に補給できること


2.無用なゴミが出にくいこと


3.食べるのが苦痛でなくできれば美味しいこと


4.手が汚れにくく扱いやすいこと


1についてはやはり基本中の基本だ。カロリーもそうだし、BCAAといったアミノ酸成分、また夏場などは塩分という視点も重要になる。



そういった意味でお手軽なのはやはりジェルだ。僕の場合、アミノバイタルをいくつかザックに忍ばせて適宜補給するようにしている。



あと、夏場については塩分タブレットも欠かせない。特に息子の熱中症対策という観点で、サコッシュからすぐに取り出せるようにして、定期的に食べさせるようにしている。


そして、意外と大切なのがゴミが出にくいということだ。これについては、包装的にゴミが少ないのもそうだが、ボトルやジップロックを活用して、あらかじめゴミが出ない状態にしてから運搬するという工夫も有効だ。



僕の場合、柿ピーとドライフルーツをボトルに詰めてゴミが出ないようにしている。この2つが今の僕にとってメインの行動食だ。




あとは何といっても味。柿ピーもドライフルーツも美味しい。やはり美味しくなければ嫌になってしまう。エネルギー源としても優秀なのは当たり前として。


ちなみに柿ピーは僕ひとりの場合は、塩分補給の観点から醤油ベースの亀田の柿ピーを持っていくのだが、息子と2人の時は三幸製菓という会社が出している梅ざらめ柿ピーが基本だ。



いわゆる甘じょっぱいという感じで妻も含めて家族全員の大好物。息子もパクパク食べるので、親子登山の際には、登山前日に息子にボトル詰めをやらせている。


話が逸れてしまったが、柿ピーもドライフルーツもとにかく扱いやすいという利点もある。ボトルに詰めるのに適しているし、少量ずつ食べやすい。また、手が汚れてしまうこともない。こういう点でストレスにならないということも重要な要素だ。


一方、扱いにくいのがチョコレートだ。初めのうちは、糖分を補給する観点からチョコレートやカントリーマアムといったお菓子を持っていったものだが、今ではチョコ系は皆無。


まず溶ける。とにかく溶ける。完全に溶けていなくても、少しだけ溶けて袋に張り付くといった感じで食べにくいし、手も汚れやすい。


溶けないのでいいという情報を見つけて買ったカントリーマアムは、しょせんはクッキーなので、山に登って取り出した時にはボロボロ状態。。。


そんな経験をしてきたので、チョコは完全にやめた。あと、身も蓋もない話だが、そもそも僕自身はそんなにチョコが好きではない。



代わりに持っていっているのが、井村屋が出しているスポーツ羊羹だ。ゴミは出てしまうが、指で押すだけで手を汚さずに手軽に甘いものが食べられるという優れもの。味もなかなか良い。



あとは、やや嵩張ってしまうのだが、エネルギー補給にもなり、満足度も極めて高い行動食がカステラである。


昔マラソンをやっていた時も、レースの直前に必ずカステラを食べていた。少し手がベタついてしまうという難点はあるが、そのマイナスを補って余りある効用をもたらしてくれるのがカステラだ。


登山にも結構な割合で持っていくようにしている。特にソロで行く場合には、親子登山と比べてハイペースになるので、効率良く美味しく補給ができるカステラは、僕にとって素晴らしい行動食と言える。


現状の行動食に対する考え方はこのような感じ。これから経験を積む過程でまた色々と考えていきたい。


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