デュルルルルルー、デュルルルルルーッ
うう、頭がーっ!
夕方、仕事も片付きつつあるその時、「あの音」が頭の中で鳴り出す。
私はタイムカードを押し、鳴り止まない「あの音」の方向へ向かっていった。
本当は行きたくなかった。
だが「その音」には逆らえない。
為すすべもなかった。
「その音」を私は知っている。
ずっと記憶を消そうと努めていたんだ。
そして忘れることに「成功した。」と思っていたんだ。
だが、一度その音に魅了された脳は衝動を止める事を許さない。
また座ってしまった。
すぐに妖しい光を放つ「0」。
わかっている、私に反応したのだ。
夕方にもかかわらず、誰もこの黒い箱をまわしていなかった。
やはり私が来るのを待っていたのだな。
左First
左Secondチェリー否定2確
「あのテンパイ音とファンファーレ」は長い年月をかけ、カタチを変え生きながらえてきた。
私はいつになったら「あの音」から解放されるのだろうか…。
いやいや、カボチャ打とうよw