東京と大阪、何かとライバル視しがちな両者ですが、
大阪人が最も東京を軽蔑しているうちの一つに、
うどんやそばの汁の色と味が挙げられます。
大阪人に言わすと、東京のうどんやそばの汁は、
真っ黒けで、如何にも塩っぱそう、ということ。
それに比べて、大阪のうどんやそばの汁は、
色が上品で薄味になっている、それを自慢します。
しかし、味が上品な薄味の由来の一つが、
次のような理由であることを聞くと、
大阪人は愕然とするはずです。
その理由がなんだったのかというと、
大阪はもともと商業の街だった、という点。
商業の街だったので、多くの丁稚などが、
住み込みで働いていた。
当然、賄いつきの住み込みです。
商家の主人は丁稚達が食べる米の量をなるべく減らしたい。
ここでおかずや汁物の味を濃くしては、
食われる米の量が多くなる。
したがって、米の消費を減らすために薄味にした。
薄味の理由が、上品でもなんでもない。
単なるケチ根性からきているとしたら。
ああ、恐ろしや!!