「メダカの」授業記録です。大月書店の本に実践を載せてもらったときのものです。

T メダカは、敵からどのようにして身を守っていましたか。
C 敵の少ない水面近くでくらしている。
C 素早く泳いで身を守っている。
C 底に潜って水を濁らせて、身を守っている。
C 集まって泳いで身を守る。
T そうだね。この4つの方法があったんだね。
C 池や小川で泳いでいるメダカは、たくさん敵がいるから、大変だよ。
C 敵は、タガメやゲンゴロウだよ。
C ヤゴや水カマキリもいたし、ザリガニも敵だったよ。
T そうだね、そうした敵から守る方法が今までね。書いてあったんですね。今日は、その続きです。どんな事か書いてあるのでしょうね。
C 逃げた後、どうするのかが書いてあると思います。
C メダカの食べ物について書いてあると思います。
C どうやって集まるのかが書いてあると思います。
T そういう事が書いてあるといいですね。今日の立ち止まりは、9です。分かったことや思ったことをたくさん書くようにしてくださいね。感想や意見があったらそれも書いてください。時間は短いので、2分くらいです。始め。(予想させるために、短く立ち止まった)
  児童ひとり読み
T はい、やめ。では今日のところを立って読んでください。
C めいめいの速さで音読を始める。
T 読めましたね。○○さん・○○君読んでください。(指名音読)
T どんな事が書いてありましたか。
my 自然の厳しさに耐えられる特別な仕組みがあることです。
T 特別な仕組みってなんだろう。何についての特別な仕組みなのだろう。
my 自然の厳しさに耐える
T そのための特別な仕組みだね。これまでは、敵からの身の守り方だったね。では、自然の厳しさって何だろうか? そのことをまず話し合いましょう。
yt 自然の厳しさは、雨とか、気温が上がったりして池の温度が上がる。雨がすごく降ると、流される。
mo 凄い雨が降って、大雨になって、強い水。川が溢れて、泳げないから。
my 洪水
T 海老川も10年くらい前に溢れたことがあるんだよ。君達の首の辺くらいまでになったんですよ。
C 口々に、知っているよ。すごい。泳げないよ。ぼくは大丈夫だもんね。
T 他には?
C 水不足も厳しいと思います。
C 神戸の地震の時、水が足りなくて、困っていたもの。
C ダムの水が無くなったのは、九州の方だよ。
yt 地震とか火山の噴火とか。
tk  餌とか無くなったら、厳しい。
T 人間にとっては、どうですか。
tk 御飯とかがとれなくなったら厳ししい。
C 米だよ。
C 作物だよ。
C 水がなくなると、作れなくなっちゃう。
T そうだね。良く知っているね。水不足になると、作物が作れなくなってしまいます。そして、御飯が食べられなくなってしまいますね。
  第2の立ち止まりの指示。
T メダカにとっての自然の厳しさは、、後を読んでいくと、分かるだろうね。その厳しさと、それに対する特別な仕組みが書いてあるはずですから、それを中心に読んでいきましょう。立ち止まりは、10と11です。時間は5分間です。分かったこと・知りたいこと・予想・感想意見をたくさん書くようにしましょう。では、ひとり読みを始めてください。
ひとり読み→音読(集団のばらばら読み)→指名音読
T 自然の厳しさや特別な仕組みについて分かりましたか。
sm 「小さな水たまりでは、水温もどんどん上がりますが、メダカの体は、40度近くまで水温が上がっても耐えられるようにできています。」というところで、すごく丈夫な体だと思いました。
T すごく丈夫だと思ったんですね。
og 小川や池の水が、どんどん少なくなって、フナや鯉などが次々に死んでしまうことが分かりました。
C 同じです。
T なんでフナや鯉が死んじゃうわけ?
tk 温度がどんどん上がっちゃうからです。
C 付け足し
yu  水不足です。
C フナや鯉は、メダカみたいに四十度まで耐えられるようにつくられていない。
kd フナや鯉は、そんなに小さくないから。でかい魚だから、狭い池だと耐えられなくて、死んでしまう。
yu メダカは、水たまりでも、耐えられるけれど、フナや鯉はでかくてね、水たまりが小さくなると、でかいからね、入れなくてね。

  図に書いて考える
・水の温度が上がる
・40度位だから、おふろぐらいだ。
・太陽が水を取っちゃうから、水たまりが小さくなる。(蒸発)
・木や草が水を取っちゃう
・土にもしみ込む
・魚が小さくなった水たまりに集まってくる。
・泥水になる。
・体が水から出て、乾いて死んでしまう。
・根性がない。
mo おなかは入っていられるけど、背中とかは、入っていられない。
my 茹だって死んじゃう。
C ひれが水から出ちゃう。
C えらが水に入っていないと、呼吸ができなくなっちゃうんだよ。
T 大きさが特別な仕組みになるの。
C 違うよ。じゃあなんで40度まで耐えられることができるの。
T フナや鯉が死んじゃう理由は
   水が少なくなる
    大きさ(T こっちは書いてなかったね C 乾いたり、息ができなかったりして死んでしまう。)
   温度が上がる
    耐えられない(C メダカは、40度近くまで大丈夫)
at 思ったことです。夏は、魚にとっては厳しい季節。でも、楽しい季節でもあると思いました。
T 夏ってどういう季節なの。
C 暑い。
C 温度が上がる。
C 池や川の水温が上がる。
C 夏は、掻き氷が欲しくなる。
C 昼が長い。
C 汗をかくから、風呂に入りたくなる。
C 昆虫が多い。
C 餌が結構ある。
T 洗濯物は、どうですか?
C 乾くのが早い。
C じゃあ、冬は?  

C 乾くのが遅い。
T 夏の自然の厳しさについてどう書いてありましたか。
yu 雨が降らない。
C 小川や池の水が少なくなる。
T これが自然の厳しさですね。
C まだあるよ。
mk 水の温度が上がる。
mo メダカは、わずかな水でも生き残れた。
kd メダカは温いお湯でも大丈夫。
T 温いって書いてあった。
kd 40度ぐらいでも耐えられる。
C 水が少なくなっても小さいから、大丈夫だし、水温が40度ぐらいまで上がっても耐えられる体の作りになっている。
og 大雨で、小川の水か溢れて流されてしまうことがある。
C 付け足し
ho 大きな川に流される。海にも流されることがある。
sn すごい丈夫。海水に耐えられるから。
tk 満ち潮に乗って川に戻る。
C 満ち潮ってなに?
tk 海から水が川のほうに来ること。
C 海老川が深くなった時が満ち潮なんだね。
my 太陽と月の引力で起こるんだよ。
T 良く知っているね。
C 真水ってなんですか。
C 海水でない水のことじゃないの。
C 普通の水のことだよ。
C そこの所で。真水でくらす魚は海水で生きていられないって書いてあるけど、鮭はどうして大丈夫なの。
C 不通は駄目だけれど、鮭は大丈夫なの。2年生の時に教科書で読んだもの。
C メダカは特別な仕組みが有るから、大丈夫なんだと思います。
C 「ふつう」と書いてあるから、メダカは特別で大丈夫なんじゃないの。
C 分かったこと。メダカは、真水に海水の混ざる川口ふきんでも生きることが出来ることが分かりました。
T さっきsk君が丈夫な体だと言ってくれたことですね。
C 海水に耐えられるほど丈夫なんだ。
T それが、特別な体の仕組みなんですね。そしてtk君が言ってくれたように、満ち潮に乗って戻って来るんですね。3~4センチの小さなメダカが。
C 元の所まで戻れるのかな。船小から海までだって大変だよ。