『国語の授業誌』は、現在子どもの未来社から出版しています。2021年12月末に278号を出しています。現在季刊になっています。是非読者になって『国語の授業』誌を支えて下さい。参考までに第一特集を紹介します。

『国語の授業』誌第一特集(200~224号)

『国語の授業誌』は、一光社で刊行され、今号で225号になった。
200号は「これからの国語教育を考える」特別号である。「200号を祝い21世紀を拓く新たな一歩を」関可明、 「論理的思考」指導をこそ重視せよ」井上尚美、「説明的文章読解指導の将来像」植山俊宏、「科学的認識をたしかにする言語教育を」小佐野正樹、「対話と自己内対話の間でー読みの活動の共同性と個別性ー」佐藤公治、「これからの『国語』教育のために」下川浩、「子どもの脳と言葉」高田明和、「文学を文学として読むー詩の読みを中心にー」長谷川峻、「国語教育の課題・二〇〇七年」浜本純逸、「ヴィゴツキーによる子どもの想像力と創造ーその教育と現代的意義を探るー」広瀬信雄・榊原剛、「古典(古文)の読みを見直すー枕草子「春は曙」を手がかりに」森本真幸諸氏の論文の他提言や論が掲載されている。

201号の第一特集は「実りの秋・この教材で!」である。『はじめてのおつかい』(筒井頼子)鈴木里美、『お手がみ』日向一読会、『ちいちゃんのかげおくり』大場博章、『葉っぱのフレディ』松田祐一、『わらぐつの中の神様』小山信行、『桃花片』矢田一仁、『さんちき』松本直子、『兄やん』福田実枝子。第2特集は「いま平和を考える」だ。

202号の第一特集は「夏季アカデミーシンポジウムをめぐって」である。「論理的思考力を高める説明文の授業~『めだか』(教育出版三年上)の授業をめくって~」藤田伸一、意見/「論理的思考力・表現力を育てる説明文の授業ー「PISA型読解力」の育成も視野に入れてー」鶴田清司、「論理的思考力を育てる説明文の読みとはー説明文も感情をこめて読もうー」大山圭湖、感想/「授業提案から考えたことー「内容」か「表現」かー」中田唯一、「シンポジウムから学ぶ 説明文を読み解く子どもたちの姿を見た!」小山信行、「『論理的思考力を高める説明文の授業』のシンポジウムに参加して」日向彩、「メダカの可能性・子どもの可能性」加門眞理子。

203号の第一特集は『「作家 あまんきみこ」の作品世界』である。「『心』のうごく時ー感謝ー」あまんきみこ、「夢に殉ずるーあまんきみこ文学ー」成田信子、「揺さぶりあい磨きあう読みの授業『きつねのおきゃくさま』」三輪民子、『ちいちゃんのかげおくり』前川節子、「大切にしていきたい作品『雲』」福田実枝子。

204号の第一特集は『音読・表現読み』である。「概論ー声で読みひたり楽しもう」荒木茂、「『お手紙』の教材で音読・表現読みの力をつける授業を考える」大池多江子、「おしゃべり上手な子どもたちと音読ー楽しんだ『海のひかり』」前川節子、「高学年の音読・表現読みの基礎『大造じいさんとガン』」荒木茂、「声を出す楽しさを伝えたいー選択国語ー『走れメロス』」長谷川ひなゑ。

205号の第一特集は「みんなで伸びる国語教室づくり」である。「小学一年」鈴木里美、『お手がみ』坂本恵子、『消しゴムころりん』加藤先子、「つぶやきから話し合いへ」船津美智子、「段階的指導で「文学の読み」の力育てを」大場博章、「主体的に学び合う「一読総合法」の活用」岩田尚子、「六年生への寄り添い方を考える」前川明、「『非常識』(?)授業づくりのススメ」道家桂。

206号の第一特集は「『はじめての一読総合法』をわたしは、こうする!文学」である。『大きなかぶ』菅井麗子、「自力読みの力を育てる四つの回路」藤田伸一、『すいせんのラッパ』西原瑞子、『白いぼうし』三輪民子、『うたうしじみ』『アニーとおばあちゃん』羽田喜美子、「授業を始める前に考えておきたいこと」井上正三、「中学一年生! 初めての一読総合法!」加藤みゆき。

207号の第一特集は「『はじめての一読総合法』をわたしは、こうする!説明文」である。
「体験や知識を総動員させる話し合いから始めよう」山岡寛樹、『たんぽぽのちえ』瀧口裕美子、「『ありの行列』で説明文の面白さを」加藤昇、『花を見つける手がかり』森慎、「さわやかに『森林と健康』でスタート」渡辺まゆみ、「六年生での説明文の授業づくり」利根川絢加、「話し合いで深める説明文の読み 『クジラたちの声』(光村図書中学一年)についてイメージをふくらめる」大山圭湖。

208号の第一特集は「『夏季アカデミーシンポジウム』をめぐって」である。「論理的思考力を育てる説明文の授業 『もうどう犬の訓練』の授業を通して」小山信行、意見/「『わかる』の構造と『ひとり読み』ー小山実践を見て考えたことー」井上尚美、「集団の読みを通して育てる論理的思考力ー表現にこだわってー」福田実枝子、感想/「『論理的思考力を育てる説明文の授業』の提案を受けて」大久保武彦、「シンポジウムの授業を受けて」加藤先子、「表現を子どもたちと共有する授業ー表現を生かして内容を論理的に読む試みにふれてー」前川あきら、「夏季アカデミーシンポジウムで学んだこと 説明文読むということ」大山圭湖。

209号の第一特集は「想像力を高める文学の授業」である。「概論」三輪民子、『くじらぐも』宿谷信江、『アレクサンダとぜんまいねずみ』佐藤千恵子、「『モチモチの木』ー音読で楽しんだ子どもたち」前川せつこ、『一つの花』白須佳子、『わらぐつの中の神様』河合あけみ、「『海の命』(立松和平・光村図書六年下) ひとり読みから集団読みで読みの力を!」竹花正徳、『少年の日の思い出』松本直子。

210号の第一特集は「今西祐行の作品とその世界である。「今西祐行の世界ー三つの原点」関口安義、「『太郎』のやさしさを読む」杉山豊、『一つの花』甲斐恵美子、「『ヒロシマのうた』ー少人数学級での話し合い活動をどうすすめたかー」矢田一仁、「今西作品と過ごした二学期ー中学二年生国語選択ー」福田実枝子。

211号の第一特集は「楽しく学び合う国語教室づくり」である。「全員発表で発言の嵐を起こしたい」細谷宜朗、「みんなで伸びる国語教室づくり」鈴木里美、「楽しく学び合う国語の授業」岡田和樹、「みんなで伸びる国語教室づくりの実践」浅野順子、「集団知を高めながら、一人ひとりを伸ばす実践」前川明、「文学を柱に教師も子どもも元気が出る授業を」清水まゆみ、「ことばをつなぐ・ことばがはずむ ーつながり ひろがる 国語の授業ー」小寺美和。

212号の第一特集は「想像力を高める文学の授業」である。「想像力を育むということ」朝比奈昭元、「学級びらきから『スーホの白い馬』白須富夫、「イメージ豊かに想像して読んだ『ちいちゃんのかげおくり』」加藤文子、『ごんぎつね』宇田麻衣子、「『大造じいさんとガン』で人物と人物の関係を読む」藤田伸一、『やまなし』前川せつこ・あきら、授業スケッチ『走れメロス』加門眞理子。

213号の第一特集は「論理的思考力を高める説明文の授業」である。「概論」山岡寛樹、
説明文の授業入門『ビーバーの大工事』の実践事』の実践」松村光庸、「仮説を持ち、表現を具体化しながら内容を吟味する『めだか』(教育出版三年上)の実践から」加藤昇、「みんなで読み深めよう、書き出しを生かして  『「かむ」ことの力』」菅井麗子、みんなで学んだメディア・リテラシーー 『ニュース番組作りの現場から』渡辺まゆみ、「豊かに読み高める説明文の授業 『平和のとりでを築く』」中村真由美、「『ハンセン病問題は終わっていない』(岩波ブックレット567)と『ばらの心は海を渡った』ーハンセン病との長いたたかいー』(岡本文良)を読み比べる」加藤雅子。

214号の第一特集は「第46回夏季アカデミー・シンポジウム提案『海の命』」である。「想像力を高める文学の授業ー『海の命』の授業を通して」竹花正徳、意見「『海の命』の授業をめぐって」府川源一郎、「『意味を探り、考え合う』ことで想像力を高める」三輪民子、感想「『海の命』の授業提案について」塚詔子、「『海の命』の実践から」内藤ゆかり。

215号の第一特集は「宮沢賢治の作品世界」である。「宮沢賢治 その豊かな文学世界へ」三上満、「『おいの森とざる森、ぬすと森』(宮沢賢治) この教材で音読・表現読みの力をつける授業を考える」大池多江子、『注文の多い料理店』小山信行、『やまなし』菅井麗美、「『やまなし』から宮沢賢治の世界を訪ねる」坂本卓也。

216号の第一特集は「考える力を伸ばす文法指導」である。「概論」森慎、「一年生の文法学習」中嶋かほる、「楽しく学ぶ低学年の文法『ナニガドンナダ文』の授業」清水まゆみ、「はじめに「修飾語」と「こそあど言葉」を教えよう~読みの中で生かし、使えるようにさせよう~」加藤昇、「補語と目的語(中学年)」朝比奈昭元、「体言修飾の複文の指導をどうするか」山岡寛樹、「文の分析2(三次分析)」森慎、「『文』について学ぼう(中学一年)」福田実枝子。

217号の第一特集は「子どもとつくる国語教室」である。「『みなさん、きいてください!』どの子も自分の言葉で語れる子目指して!」大塚真由利、「『二年の国語教室づくり』~『ひっこしてきたみさ』で~」加藤先子、「みんなで伸びる国語教室づくりー小学校三年生の実践ー」日向彩、「四年の国語教室づくり」大西鮎子、「学びが楽しくなる国語の授業づくり」須藤玲子、「作者の考えについても学びながら読み深めた文学教材」永井武、「一読総合法を土台にすえた中学校の授業『故郷』」加門眞理子。

218号の第一特集は「楽しく取り組む音読・表現読み」である。「概論」荒木茂、『たぬきの糸車』田島まき子、『すがたをかえる大豆』根本由美子、「山から降りてきた人」(原田直友)成瀬マリ子、「声を出して読むことの楽しさをー音読を中心にした授業(中学校)ー(『凧になったお母さん』」谷邦子。

219号の第一特集は「論理的思考力を高める説明文の授業」である。「論理的思考力と科学的認識の発達をめざす学び」関可明、「ひとり読みと話し合いで思考力を高める 『さけが大きくなるまで』」中山和人、『かむことの力』小山信行、『動物の体と気候』川越純子、「なぜ子どもが働くの?ー『小さな労働者』(フリードマン著・千葉茂樹訳・東京書籍中学二年)から児童労働を知る」松本直子。

220号の第一特集は「第47回夏季アカデミーシンポジウムをめぐって」である。「想像力を高める文学の授業『走れメロス』」大山圭湖、意見「『走れメロス』の〈語り手〉問題」齋藤知也、「想像力を高める文学の授業『走れメロス』」谷邦子、感想「『走れメロス』の授業実践に学ぶー実践報告と現場の狭間でー」荻野幸則、「『走れメロス』の授業提案から」浅野順子。

221号の第一特集は「教科書に取り上げられている外国の作家たち」である。「教科書の中の外国人作家とその作品」広瀬恒子、「楽しく読みあった『スイミー』の実践」加藤文子、『わすれられないおくりもの』佐藤千恵子、「『魔法使いのチョコレートケーキ』を再び」竹花正徳。

222号の第一特集は「新学習指導要領を見通した国語教室づくり」である。「『新教科書』を見通した国語教室づくり」三輪民子、「楽しく学びあえる国語の授業」田辺厚子、「新教材『わたしはおねえさん』と『いなばの白うさぎ』」佐藤千恵子、「登場人物の心情を想像できる子どもに」永井由利子、「四年生の一学期はこれで!」杉山豊、「つけるべき力を考えながら題材選択を多面的に」山岡寛樹、「新教科書を見通した国語の教室づくり」岡田和樹、「現実を見つめつつ夢を育む」渡邉保子。

223号の第一特集は「楽しく読み合う文学の授業」である。「一人ひとりの思いを大切にして読んだ『くじらぐも』」野口静子、「読むのが好き、話すのが好きになる国語の授業『ニャーゴ』」長尾由美子、『きつつきの商売』前川あきら・せつこ、「五感と想像力を働かせながら『白いぼうし』の作品世界を楽しく読み合おう」大場博章、『大造じいさんとがん』嶋津とき、『赤神と黒神』大沢進一、「『龍』ー竜の子三太郎はひきこもり?ー」松本直子。

224号の第一特集は「説明文新教材の分析」である。『しっぽ しっぽ』平山武夫、『虫は道具をもっている』井上正三、『「農業」をする魚』中山和人、『アーチ橋の進歩』菅井麗子、『新聞の読み方を考える』濱由紀、『メディア・リテラシー入門』中田唯一、『文化を伝えるチンパンジー』町田和子。

※第二特集・支部特集・研究者の論文・連載(絵本などの児童書の紹介・科学読み物の紹介・言語論理教育入門・文法教育)・一読総合法Q&A・文学散歩・こどもこどもことばなど変化に富んだ紙面を紹介できなくて残念である。(文責山岡寛樹)