『わらぐつの中の神様』の教材研究です。

  杉みき子と『わらぐつの中の神様』   

          狛江市市教研                           2012年11月14日 山岡寛樹
1、杉みき子=1930年12月25日新潟市高田(上越市)生まれ。高田に住み続ける。
 ・私は、『加代の四季』が好きだ。雪国の良さを伝えようとしている。
  ・『国語の授業』77号1986/12は、杉みき子特集だ。「小さな雪の町から」と題した杉みき子の文より「いつも思うのだが、どんな人間でも、それぞれ、自分だけの読書の鍵を持っていて、その鍵にあてはまる扉だけをひらいてゆく~私のもっていた鍵は、<ことば>というものだったようである。~幼児向けの童話集で読んだ<きまもり>というとばのことも忘れがたい。/秋の深くなるころ、来年のゆたかな実りのための守護として、梢に一つ残された柿の実。それを<きまもり>と呼ぶことに妙に感動して、このことばを長いこと心にあたためつづけてきた。~四十年ちかくたってから~自分の家と故郷の町とを愛してそれに殉ずる一人の老女の思いを託した題名となった~『赤いろうそくと人魚』『月夜とめがね』『赤い橇と黒い人』などを含む小川未明の作品だけが、心にいつまでも残った。まだ小学校二年くらいの子どものこと~幼いとき読んだ未明童話へのふしぎな共感が、同じ風土に生まれ育ったものとしての共感だったのだ、ということである。同郷とわかってみればなおのこと、彼の童話に登場する風景や人物のひとつひとつが、すぐ身近に、いまも呼吸を同じくしているものとして、思いあたるのだった。~豊かな文化は、気候が温暖で産物も豊富な南の国ばかり栄えるものではない、北にも、さらにいえば日本海側にも、美しいものはあるのだ。~ふたたび未明との因縁を思いおこさざるをえないできごとにぶつかった。それは、いま五年生の教科書に載っている『わらぐつの中の神様』に関してである。/この作品は、美しい雪下駄がほしくて、それを買うお金をつくるため、自分で作ったわらぐつを朝市で売る娘さんの話で、その誠実な仕事ぶりから彼女の人柄を見抜いた若い大工さんにプロポーズされるのだが、そのとき大工さんは、よい仕事とはどんなものかということについて、熱っぽく語りかける。よい仕事とは、見かけで決まるものではなく、使う人の身になって、使いやすいように心をこめて作ることこそ大切だ、というのである。/私はこの部分を、当然のことながら、自分で考えたつもりで書いた。ところが、この話が教科書に載ってしまってから、たまたま未明童話を読み返す機会があり、『殿様の茶碗』という話を再読するに至って、がくぜんとしたのである。あの大工さんの話は、ここから出ていたのだ!~<きまもり>のときは意識して書いたのだが、こちらの方は全く潜在意識である。/このように、意識的にも無意識的にも大きな影響を受けた未明なのだが、一つだけ、はじめから違和感をおぼえる部分があった。未明は、雪がきらいなのである。~雪国に住む人間は、おおかた雪を快く思わないのが普通なのだが、どういうわけか、雪が好きなのだ。~私の書く雪国は、当然のように、明るく、あたたかいものになる。~暗いきびしい雪国を書いて、この人たちをさらに落ちこませる気にはなれないのだ。子どもたちにはなおさらのこと、どんなきびしい環境をも生きるよろこびに変えてしまう、ミダス王の黄金の指を心に持ってほしいのである。~細い道ではまだ、昔ながらの道ゆずりの習慣が生きている。~私は、自分の作品が、この雪道のすれ違いの一言のようなものであったらいいな、と思う。~私の作品を読んだ子どもたちが、読後のぬくもりを心の底にしまっておいて、いつか他にも分かち与えてくれたら、どんなに嬉しいことかと思う。」

2、私の教材研究『わらぐつの中の神様』
Ⅰ 一読者として読む
A 思い描いて読む(表象形成・ことばで作品世界を創る)
① 題名からあれこれ連想してみる(題名から思ったり感じたりしたこと)
 「藁沓=雪国の昔の履物。濡れなければ中は温かいというが実際には知らない。その中に神様がいる。小 さな神様なのかな。素敵なものだという比喩かな。藁沓・藁の帽子(炭俵のような)・ちゃんちゃんこ」
② 舞台や背景を思い描いてみる(状況設定)
 ・状況と人物との関わり
  「スキーの日の前に遅くまでスキーを楽しんでいたマサエがスキー靴を乾かそうとしている時に、おばあさんが昔話(藁沓と神様の関わりー祖母と祖父の出会い)をして聞かせる。」
 ・どん状況に人物は生きているのか(時・所)
  「遠い昔・冬・雪国。今と昔と今のサンドイッチ構造」
 ・何を考えどんな生き方をしているのか(人物の考え方・生き方・性格など)
  「マサエ=スキーは大すきだがスキー靴の始末は母任せのちょっと今風の小学5年生。藁沓はみったぐ       ないと考えている。藁沓の中の神様は迷信だと思っている。おばあちゃんの昔話(自分の恋の話)を聞いて、雪下駄の綺麗さかわいさに共感し、祖父母の心の暖かさを改めて感じる。
  おじいちゃんが買った雪下駄の中に神様がいるかもしれないねと言う優しい子。
  おばあちゃん=母子の会話に「口を出し」て藁沓の中には神様がいると言い出し、マサエに昔話を聞かせる。おじいちゃんに買ってもらった雪下駄を大事にし過ぎてとうとう履かずに今でも箱にしまっている。
  お母さん=家事をてきぱきこなしながら、優しくマサエを見守っている。おばあちゃんの昔話の中身を分かっていながら、横で黙って聞いている。
  おじいちゃん=風呂好きで、雪がしんしんと降る中銭湯に行っている。会話無
  父=夜勤。会話無
 ☆おばあさんの昔話の登場人物=これが中心になる
  「おみつさん=特別に美しい娘ではない。身体が丈夫で、気立てが優しくて、いつも朗らかにくるくる働いていた。村中の人から好かれていた。ふと見かけた雪下駄が欲しくなり、自分で働いて雪下駄を買おうと決心して、藁沓をしっかりと編むが、形よくはできない。朝市で売ろうと持って行くと言う積極性がある。朝市の度に藁沓を買ってくれる大工さんに恋心を抱くようになる。藁沓の持ちが悪いのかと心配して、買ってくれる理由をおずおずと聞く=ちょっと恥ずかしがり屋。
  わかい大工さん=威勢のいい捩り鉢巻。道具箱を筵の上に置くなど道具を大切にしている。藁沓の扱いには慣れている。おみつさんが心を込めて長持ちするようにしっかりと編んだことを分かっている。『いい仕事ってのは、見かけで決まるもんじゃない。使う人の身になって、使いやすく、じょうぶで長持ちするように作るのが、ほんとのいい仕事ってもんだ』という考え方をしている。」
③ 登場人物の関係
 ・人物同士がどんな関わりを持っているのか
  「相手のことを考えて、心を込めて丈夫で長持ちするような品物を作ることが大切だという考え方が共  通で結ばれることになる。価値観が共通で人のことを思うことの大切さ。物を大切にする心」
 ・お互いにどんな影響を及ぼし合っているのか
  「見た目でなく、使いやすさ丈夫さが大切だと言う共通の意識を高め合っている」
④ どんな事件が起きるか
 ・登場人物と事件との関わり
  「不格好さをわらわれるだけで誰も買ってくれない藁沓をわかい大工さんが買った。これが発端だ。事件とは言いにくいが、事件。諦めかけている時に、若い大工さんが藁沓を手にとってじっくり見てから、買ってくれたことがおみつさんの藁沓作りの励みになる。次の市でも、市毎に買う・売るの関係で二人の間が深まっていく」
 ・人物の関係がどう発展しているか
  「孫と仲よく慎ましやかに生活している温かい家族を作る」
⑤ 情景描写・行動描写を思い描いて楽しむ
 #雪がしんしんとふっています(出だし)ー玄関のたたきで、カッカッと雪下駄を雪を払う音(終末)
 #ぱっと明るいオレンジ色の鼻緒。上品な、くすんだ赤い色のつま皮は、黒いふっさりとした毛皮の縁取りー埃だらけのボール箱 つうんと黴臭い匂いがして、赤いつま皮のかかったきれいな雪下駄が、きちんと並んで
 #ゆきがしんしんとふっています”雪がサラサラと雨戸に当たっては落ちていきます”つうんとこおりそう”すすけた看板”白い、軽そうな台に”ぱっと明るいオレンジ色の鼻緒。上品な、くすんだ赤い色のつま皮は、黒いふっさりとした毛皮の縁取り”ちゃんとぎょうぎよくならんでいます”やっと一足~われながら、いかにも変なかっこうです”大きさもちがう”足首の上のところが曲がって”そこもでこぼこしていて、ちゃんと置いてもふらふらするよう”上からつま先まで、すき間なく、きっちり編み込まれ”いせいのいいねじりはちまき”大きな道具箱をかついで”いくらか形よく”今度はあまり待たないうちに”
 #いっしょにこたつにあたりながら”おばあちゃんが口を出しました”せっせと”真面目な顔になって、眼鏡を外しました”真っ赤になって手をふきふき”雪の音にちょっと耳をすましてから”何だか気ぜわしそうに前かがみ”あかぎれの指でそっとめくる”すい付けられたように”真っ赤になって、口の中でもごもご言いながら、逃げるように~はなれ”ほかのお客にまぎれて、ちらりと目をやると”思い切って~たのんでみました”お母さんは、言葉をにごしています”毎晩、家の仕事をすませてから、わらぐつを作り始めました”そのわらぐつを結び付けて、元気よく”横目で見ると”すすめてみるのです”おずおずと~差し出しました”たてにしたり横にしたりして、しばらくながめ”まじまじと見つめました”慣れた手つき”ひょいとかつぐ”さっさと行ってしまいました”言われるままに”思い切ってたずね  てみました”いきなりしゃがみこんで”顔を見つめながら”お茶を飲みました”かかえたまま~とさけんで、玄関へ飛び出していきました
 #あの雪げたのことが、おみつさんの頭からはなれません”なんとしてもあきらめられなかったのです”「あんたが買ってくれたら、うれしいな」~よびかけているように思われました”まだちゃんと”ちょっぴり手のとどく所へ出てきたような気がして”不細工なわらぐつを見つめました”やはりきまり悪くなって”赤くなりながら”うれしくしうれしくて”おがみたいような気がしました”まあ、どうでしょう”またあの大工さん”顔を見るのが楽しみになっていました”とうとうある日”なんだかとてもたのもしくて、えらい人のような気がしてきたのです”ぽかんとして”白いほおが夕焼けのように赤く”目をくりくりさせて”パチンと手をたたいて”

B 作品世界を生きる
 ・作品世界に入る(入る)
   状況をつかむ・人物像を考える
   どのように入るか
   読者を同化に誘う表現ー同情を誘う
   会話文ー音読・表現読み(目線の動きや行動や感情を想起する)
   つぶやきー心理描写
   情景描写・心理説明
 ・人物になり共に考える(なる)
   状況をはらはらドキドキしながら感じる(準体験)
 ・作品世界を生きる(生きる)
   準体験をしながらも、状況との関係を意識しながら考えつつ生きる

C 表現の特徴・虚構の在り方をつかむ
 ・場面や人物の設定の仕方を意識的に考える
   虚構の中におばあちゃんの昔話という虚構が入り込んでいる
   方言での会話
 ・語り手の視点を在り方を意識して思い描く
   はじめ=マサエの現在の生活・視点
       実用と外見の対比
   なか  =おみつさんの視点・過去・おばあちゃん自身の昔のこと
       良い仕事は外見でなく、いかに使う人の身になってなって作ったか
   おわり=マサエの視点・現在
       虚構の仕組みが分かる(おばあちゃんがおみつさんで若い大工がおじいちゃんだということが分かる)
 ・語り手(作家)の問題意識・世界観を考える
  藁沓はみっともないと考えていたマサエがおばあちゃんの話を通して物の見方やおじいちゃんに対する認識を深めていく。おばあちゃんの昔話から、物の中身が見抜けなかった通りすがりの客と、本質を見抜いた若い大工さんとを比べ、おみつさんや若い大工さんの生き方を考える中で人間認識を深めていく。藁沓を外見から判断せずに、自分の手にとり、しっかり確かめ、物の本質を見抜こうとする大工さんの生き方を大切にしたい思いが感じられる。おじいちゃんに買ってもらった雪下駄がもったいなくて履けなかったおばあちゃんの人間性についても考えたい所だ。「神様」は、人の心、使う人や相手のことを考える物づくりの心とも言えよう。

D 物語の展開の必然性と作品の未来を読む
 ・起きた事件が人物にどんな関わりを持つか
  赤いつま皮のかかったきれいな雪下駄をみて、それが欲しくなったおみつさんが藁沓を作ってお金を作って手に入れようとして売りに行った。なかなか売れないでいる時に若い大工さんが買ってくれた。使う人のことを考えて作った藁沓とそれを作っていくおみつさんの人柄に惚れた大工がおみつさんに求婚し、幸せな結婚生活をした。物語の展開の必然性は破綻していない。
 ・事件がどう展開するか

E 作品の全体像を読む
 ・作品全体の分析・総合
  雪ぐつがみっともないと考えていたマサエが、おばあちゃんの話を聞いて、物の見方を変えていく話だ。現在・過去・現在という構成になっている。中の過去は、おばあちゃんの昔話である。物づくりと人の心とが強く結びつくことが強調されている。
 ・形象を通して提起されている問題について考える
      藁沓、家や建物を作る時に、使う人のことを考えて作ることが大切である。人と人との結びつきや幸せは誠実な仕事をしっかりとやる中で深まる。雪国の中で温かく生きる人々の息づかいを感じさせる。

Ⅱ 作品の研究・批評
 ・杉みき子の原作と教科書のテキストの比較
  (『現代アジア児童文学撰集4「サバの思いちがい」』東京書籍/昭和56.10.1による)
 ○お父さんの言ったこと「なんだ、雪げたなんて、町のむすめっ子のはくもんだ。百姓のむすめにや、ぞうりか、わらぐつでたくさんだ」
  「なんだ、雪げたなんて、そんなぜいたくなもん、わざわざ買うことはねえだろう」との違いは、町の娘と百姓の娘との対比の視点が有るか無いかだ。「百姓の娘」には高嶺の花だ。
 ○大工さんのことばに省略された所がある。『 』の中が省略されている。
  「おれは、わらぐつをこさえたことはないけども、おれだって職人だから、仕事のよしあしはわかるつもりだ。いい仕事ってのは、見かけできまるもんじゃない。つかう人の身になって、つかいやすく、じょうぶで長もちするようにつくるのが、ほんとのいい仕事ってもんだ。『見かけもよけりゃ、それにこしたことはないけどさ、なんたって仕事はこころだよ。』おれなんか、まだ若僧だけど、今にきっと、そんな仕事のできるいい大工になりたいと思ってるんだ。」心を込めることの大切さを言っている部分なので、省略されているのは、残念だ。
 ○独白に近い表現の( )が「 」に変更されているのは気になる。改行も省略されている。
    (でも、きっと高いんだろうな?)
    (負けてくれと言ったって、とてもだめだろうしねえ……)
    (ねえ、わたしを買ってください。あんたが買ってくれたら、うれしいな。)
    (うちの暮しだって、たいへんなんだもの。買ってもらえないのもむりはない。そうだ、自分ではたらいて、お金をつくろう。そして、あの雪げたを買おう。)
    (やっぱり、見かけのわるいもんは、だめなのかなあ。)=教科書は「わたしが作ったんじゃ」になっている。後の大工のことばで省略された部分にも「見かけもよけりゃ、それにこしたことはないけどさ」がある。見かけよりも心という視点からすると問題だ。
    (こんどもうまく売れるといいけど……)
    ○リーダーの省略=「そのつぎも、まこそのつぎも……おみつさんが市へ出るたびに」
  ○余計な「ん」の追加=「しょっちゅうかってくんなるんじゃない(ん)ですか?もし、そんな(ん)だったら、おら、申しわけなくて……」「ん」が入ることで雰囲気が変わってしまう。
  ○全体に動詞は仮名書きになっている部分が多い。「中」は仮名書きである。読点の有る無しの違い数   カ所。「リーダーがダッシュ+。」に変更。文末の「?」が「。」に変更されている。音読の時に注意が必要か。ひらがなに変更されているのは、「泊り番」「窓」「丘」「背中」「若い」「値段の札」「暮し」「毎晩」「道具箱」「玄関」など。「ぱちん」は平仮名。「お母さん」でなく「おかあさん」と雰囲気が変わる。「ふろ屋」で「さん」無。「冷たーい」「つーん」「おかえんなさーい。」など長音化しての強調の表現がちがう。全体に漢字が増えていて、平仮名の多かった作品が重い感じになっている。
  ○「げた屋」が「あの店」になっているのは、愛嬌としよう。「大きさもびっこだし」が「大きさもちがうし」になっているのは、差別用語として意識しての変更だろう。『精選版日本国語大辞典』小学館では「①片方の足に障害があって、歩くときにつりあいが取れないこと。また、そのひと。②対であるべきものの形や大きさがふぞろいなこと。かたちんば」
 ・杉みき子の他の作品と比較し、その作品の本質を論評する(省略)

Ⅲ 文学作品の教材研究・指導計画
1、教材化の視点
⑴ 言語作品がもつ言語芸術としての優れた側面
⑵ 子どもたちのことばの力を高める側面(子どもの発達段階との関連で)
⑶ 子どもたちの感情・認識を育てる側面
『わらぐつの中の神様』における教材としての価値
ア おみつさんと若い大工さんの人物像
イ おみつさんの行動・気持ち・考え(生き方・考え方)を捉えたり、感想・意見を持ったりする。
ウ 場面の展開を探る(場面の展開の関連・展開の必然性・展開の見通し・落し所=おじいちゃんが帰って 来て雪下駄の雪を払う音と元気よく玄関に飛び出すマサエ)
エ ディテールの表象化する
   雪の降り方。冷たさ。作品全体の明るさ。
オ 会話の中に人物の気持ちを想像する
   方言。「ん」の多用。
カ 場面における語り手の位置・視点・語り口
   おみつさんの視点ーそこから見えてくるもの。
キ 表現の構造・装置・仕組み
   おばあさんが孫に自分の若いころのことを語る人生話
ク 読み手のことばの力・想像力にどう働きかけるか
   平仮名表記だった原文が漢字になっている。リーダがダッシュに代わり句点も付く。

2、指導計画を立てる
・一語一文ずつ丁寧におさえ、指導事項を考える
・学級の子どもを思い浮かべ、子どもの発達を見据えて取捨・選択する
・学級の子どもたちに考えさせたいことを絞る