昨日は「母の一周忌法要」でバタバタしてしまい、
結局、まとまった時間がとれなかった関係で、
時間がかかる「漢字クイズ」を投稿できませんでした。

なので1日遅れ(実は数時間ですが)の投稿になります。


では早速ですが「漢字クイズ」を始めましょうか…(笑)。


【質問1】
「号ぶ」の読み方をお答え下さい。

 ヒント1:意味は「大きな声を出す・大声で呼ぶ」
 ヒント2:「号泣」の「号」になりますね…
 ヒント3:普通はこの漢字は使わないと思います…

【質問2】
「綯交ぜ」の読み方をお答え下さい。

 ヒント1:意味は「種々の色糸をより合わせて紐などを綯う事」
 ヒント2:転じて「色々の物を混ぜ合わせて一緒にする事」

【質問3】
「一献」の読み方をお答え下さい。

 ヒント1:意味は「一杯の酒」ですが、「献上する・した」が、
      隠されているのが普通ですね…
 ヒント2:なので尊敬語としての意味合いが入っていますよね…
 ヒント3:「(神様や)目上の方に酒をすすめる」時に使います

【質問4】
「血腥い」の読み方をお答え下さい。

 ヒント1:意味は「血の臭いがする・流血を見るような残酷な状態」
 ヒント2:「月と星」で意外な意味になりますよね…

【質問5】
「草臥れる」の読み方をお答え下さい。

 ヒント1:意味は「疲れて元気がなくなる・気力や若さを失う」
 ヒント2:中国の「詩経」にある「草臥」から来ています…

【質問6】
「激る」の読み方をお答え下さい。

 ヒント1:意味は「強い感情が沸き起こる・湯が煮え立つ」等
 ヒント2:「煮え立つ=煮え滾る」と言うのが普通ですが…
 ヒント3:つまり「強い感情が沸き起こる」時に使います


では、正解発表と解説としますかね…。


【正解1】「号(さけ)ぶ」 です。
「号泣」の意味が「泣き叫ぶ」ですから、類推できる答えで、
ヒントの出し過ぎだったかも知れませんね…(笑)。
ここから「合図・標し」という意味も持つようになりました。

【正解2】「綯交(ないま)ぜ」 です。
糸状の素材を組み合わせて紐や縄を作る行為が「綯う」ですが、
色糸等で「デザイン」をするのが「綯交ぜ」ですね…。
ここから「色々な物が混ざっている状態」に発展しました。
ちなみに「交ざる」は「分離が可能な状態」を指す表現で、
「混ざる」は「渾然一体となって分離不可能な状態」です。
「珈琲」で説明すると「交ざっている珈琲豆」は取り除けても、
抽出された成分は「混ざっている」ので分離出来ないと言う事です。

【正解3】「一献(いっこん)」です。
「先ずは一献」の使い方が「慣用句化」していますので、
耳にした事がある方も多いと思います。
「先ずは一献」の後には「お召し上がり下さい」が省略され、
この形で定着したものと思われます。
元記事には例文として「一献お願いします」と在りましたが、
私はこの使い方を聞いた事がありませんね…(笑)。
(目上の方にお酒をすすめている表現だそうです。)

【正解4】「血腥(ちなまぐさ)い 」です。
意外かも知れませんが「月と星」を合わせて「腥(なまぐさ)い」と、
読むので問題にした様ですね…(笑)。
この場合の「月」は「肉の字の省略形」で「にくづき」と言う、
「胴・胸・脚」など、「体の一部」を意味する部首です。
空にある「月」とは無関係なので、「月と星」ならぬ「肉と星」で、
ロマンチックにはならない関係でしたね…(笑)。

【正解5】「草臥(くたび)れる」です。
中国最古の詩篇と言われる「詩経」の一節にある「草臥」の意味が、
「疲れて草に臥(ふ)す」であり、これが慣用的に使われていて、
当て字になったものだと考えられています。
つまり「バテて横になっている状態」を指す表現なのですが、
特に大した理由はない訳なので…(笑)。

【正解6】「激(たぎ)る 」 です。
「煮え滾(たぎ)る」は別の漢字を使うのが一般的ですね…。
で、「強い感情が沸き起こる」時にこの表現を使う訳です。
「血が激る 」と言う様な場合になりますね…。
実際には「たぎる」に意味の違いはないので、漢字による使い分けは、
明確なルールが在る訳でも無さそうです。

 

 

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