おはようございます。
やまのうち歯科医院の山之内です。
このような記事がありました。
昔の歯科医療では
「虫歯の進行速度は極めて速く、この進行速度を遅くしたり、反対に虫歯を健康な状態に回復させたりすることは不可能である」
という固定概念のような定説であり、そのため、早期に虫歯を削り取るのが良いとされていました。
しかし、エバンス准教授の実験結果からは、虫歯を削るよりもオーラルケアの方が虫歯の治療に有効であるという、結論が得られそうです。
その結果、ドリルで削らなかったオーラルケア・グループの虫歯は30%から50%が減少し、
中でも1年間に2本の虫歯治療が必要とされる虫歯リスクの高い層に限って言えば、虫歯の減少率は80%も高かったことが分かりました。
この結果を受けて、エバンス准教授は、「ほとんどの虫歯のケースでドリルで削って詰め物をする必要はない」と述べています。
なお、大きな穴が空いたような虫歯の場合はもはや手遅れで、ドリルで削り取り詰め物をする従来通りの治療しか有効な手立てはないとのこと。
しかし、虫歯が発生し始めてから、一定の時間内の比較的小さな状態であれば、ドリルで削ることなくオーラルケアで治療できるそうです。
これによると、虫歯を削ることなくオーラルケアする条件として
「初期段階の虫歯に高濃度のフッ素塗布治療を施すこと」
「正しい歯磨き方法を身につけること」
「砂糖の入ったスナック菓子や飲み物の間食を控えること」
「虫歯の経過を観察し続けること」を
挙げており、削って詰め物をして終わりという1回キリの治療ではなく、
歯科医師と協力した継続的な治療が必要です。
まだ、治療を受けたら大丈夫と思ってこられなくなる方が非常に多くいらっしゃいます。
このことは、以前から言われていたのですが、
これだけの期間と人数を調査した文献は少ないと思います。
みなさんも、虫歯かなと思ったら
我慢しないで虫歯予防してくださいね。
治療をしなくて済むかもしれませんよ。
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