思い起こせば一年半前のこと。
なんか歯が浮くな・・・
神経を抜いた歯がなんとなく浮く感じ。でも、痛くはないのに、なんだか違和感がある。ちょうどその頃、実家近くのマンションに滞在していて、本拠地である山のおうちからは遠い所。そして、山のおうちに戻るまで一か月。
とりあえず、歯医者さんに緊急かどうか判断してもらおう。
という訳で、近くのテキトーな歯医者さんへ。これがその後の挽回不可能な大失敗への道のり①だったのです。
「緊急じゃないと思うけど、ちょっと怪しい」
歯の根っこの部分になんだか薄い影があるとのこと。
その時、私もちょっとどうかしていたんだと思う。私の性格を一言でいえば、用心深く、疑い深い。
歯科医を選ぶときには必ず元口腔外科医だった人を選んでいたのだけど・・・
「まあ、緊急じゃないっていうし、山のおうちに戻ってからゆっくり治療しよう」
という訳で、一か月後。山のおうちに戻ってきたのはいいけど、歯科医の診察までさらに一か月待つことになり。
そして一か月後、やっぱり「なんかレントゲンが怪しい。ちゃんと見るには、神経を取った被せ物を取って中を見ないといけないんだけど」
という話で。
神経を抜いた歯の被せ物を取るのは大変らしく、ここでもまたどうしよっかな~と迷っていてさらに一か月後。
やっぱり治療する!
と心に決めていけば、歯の根っこにある影がさらに大きく。
「うーん、これは治療の成功確率が50%くらいかな」
要するに、歯の根は三本ほどあるのだけど、うち二本は神経を抜いた歯で、最後の一本の神経がなんらかの理由で死んでしまった。そして、そこに菌が感染しているという事態。
要するに、「歯根のう胞」というものらしかった。
そして、そこからまた長い大間違いが始まってしまうのである。