明智光秀を主人公とする、2020年の 『麒麟がくる』 が始まってまもない、1月早々。
飛び込んできたのは2022年の大河ドラマは、なんと 北条義時 に決まったというニュース。
おお!
義時は 北条泰時 の父ではないですか。


あまり知られていない、この二代目が奮闘するのは、まさに土御門天皇の御代。
来ましたね~

NHK:2022年 大河ドラマ 『鎌倉殿の13人』
三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント!

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781

記者会見で、三谷節がさく裂しています。

なかでも、13人の名前の覚え方・・・

 

 

 


従兄弟の義仲、平家、そして弟・義経とともに奥州藤原氏を滅ぼした 源 頼朝 が即位した幼帝・後鳥羽天皇によって征夷大将軍に任ぜられて開いた鎌倉幕府。
頼朝の死とともに始まる壮絶な抗争の時代が、土御門天皇の御代(1198-1210)です。
コメディがお得意の三谷幸喜さんが、どう仕上げられるのか、楽しみ!

土御門天皇のキャストはまだわかりません。
といっても 文武両道のスーパー天皇・後鳥羽上皇が 院政 を敷いて揺れる鎌倉幕府と丁々発止の様子が描かれる筋書きで、出番はほとんどないでしょう。

原作的な小説が、昭和39年に発表された 永井路子さん の 『炎環』
二代執権となる四郎こと 北条義時 の血なまぐさい権力闘争を4つの短編に描いたもので、「直木賞」に輝かれたのですね。



 

期待してページをめくっても、残念ながら 土御門の 「つ」 の字も出てきません (T_T)

 

巻末あたりの次の一節に…
「このとき、四郎は遂に都方と妥協はしなかった。首謀者とみられた数名の公卿は、すべて斬罪か流罪に処し、鎌倉御家人でありながら誘いに乗って都方に奔った者には、特に厳罰を以て臨んだ。そして最後に、後鳥羽以下の三上皇を隠岐、佐渡等に配流して処分を終えた。」

おいおい…。

しかも 土佐も阿波も、触れられていません。
残念~。
これはいよいよ、立たなくては!
天皇が祭祀氏族として、そして国民の統合の象徴として、現在にまでつながっている体制の始まり。
とても重要な事件なのです。
「歴史は大きく転換した。武家の優位が確定されたその時点は、すなわち四郎が東国の王者から 日本の王者 になるときであった。」
 

ともあれ、2022年の大河ドラマの、そしてその次に (いつか) 放映される 『つちみかど上皇ものがたり』 の予習として、お勧めします。