ご参加くださった皆さんからはおおむねご好評いただいた懇話会。
続いてやろう!とのことで、すぐに決まりました。
三浦先生に電話でご相談すると、上皇の御製のことを調べておられるとのこと。
そこでテーマは 「百人一首の謎」 に決定。
おととしの秋、京都のスペース土御門に際して調べた資料が役立ちそうです。
土御門上皇顕造学会の渡井会長にご相談すると、会場は 「世界の仮面館」 にしてはどうか?とのご提案。もちろん異論はなく、三浦先生にお骨折りいただくことになりました。
ただ、問題が2つ。
アクセスとスペース。
「世界の仮面館」 は、「阿波市役所」 からすぐとはいえ、初めての方にはわかりにくい “隠れ家” 的な場所なのです。
固定電話がないのでカーナビにも頼れません。
そこでご案内状に添える地図を作成。
Google Map に 「世界の仮面館」 を登録することも成功~
あとは念のため、仮面館が分かりにくい方を市役所の駐車場でお待ちすることにしました。
また、部屋の定員は5~6人とのこと。
人数が増えそうなら庭に机と椅子を出して野外講座にしようと、三浦先生が歴史会の勉強仲間と相談くださいました。
さらに雨の場合は 「市場公民館」 を用意されるという、三段構えになりました。
さすが先輩。
直前には10人を越えそうだとのお話をうかがって、ひと安心。
前日は仕事を終えてから、車で土成へ向かいます。
古い友人で 『つちみかど上皇ものがたり』 の漫画化 を担当くださる しゃもん ときあ 先生が同行くださることになりました。
阿波市は初めての ときあ先生 に本場のたらいうどんを食べてもらいたかったけれど、着くのが遅くなるので松茂の 「山のせ」さんで、一応、たらいうどん体験。
高速で一気に土成に入り、まっすぐ 「御所の郷」 さんに飛び込んで、土成の天然温泉で疲れを癒していただきました。
「山の神ヒーリングガーデン」 こと千光院に二人で泊まって、土成由縁の神仏にも ときあ先生の夢のなかで交流(?)してもらいました。
翌朝はまず近くの老舗喫茶店の 「茶舞」 さんでモーニングコーヒーをいただいてから、土御門上皇・行宮址へ。
しばしたたずんで、漫画化が無事に進むよう、お願いしたことです。
早めのランチを阿波市で旋風を巻き起こしているカフェ・レストラン 「すずみ食堂」 さんへ。
早めのランチを阿波市で旋風を巻き起こしているカフェ・レストラン 「すずみ食堂」 さんへ。
シェフのお忙しい合間に ときあ先生 を紹介して、とっても有意義なお話ができました。
土成町の有名どころを欲張って回ってから、会場へ。
すでに庭にばっちり机と椅子をご用意いただいています。感謝!
私は予定通り、お休みで静かな市役所・アエルワの駐車場で待機。
待ち合わせにぴったり、「ここならアエルワ」 などと一人でオヤジギャグをつぶやきながら目印の寺ののぼりを出しましたが、ちょっと怪しい・・・かな。
直前にいらした方とも無事に合流できて、仮面館へ。
ふたを開けると今回も用意した資料が少し不足する次第。
嬉しいことです。
三浦先生が、土御門上皇と、父の後鳥羽帝、弟の淳特定の御製をご紹介くださいます。
今回も充実した資料をご用意くださって、奥行きのある講座です。
うしろには御門上皇と、父の後鳥羽帝、弟の淳特定の御製をご紹介くださいます。
さすが話題が広く、奥行きのある講座になりました。
うしろに置かれた平安貴族の絵には、あとで驚愕することになります・・・・
風は冷たかったので温かい飲み物を楽しんでいただいてから、バトンタッチして 「百人一首 の秘密」 についてのお話。近づいてきた新天皇のご即位にちなんで少々 “脱線” しながら、土御門上皇のお歌を定家卿が選ばなかったわけと、その状況証拠を話させていただきました。
百人一首の1番は藤原(中臣)鎌足と組んで、クーデター(乙巳の変)を起こした天智帝で、2番にその娘で藤原宮を開いた持統帝。
99番と100番に、史上初めて武士に配流された天皇、後鳥羽帝と順徳帝 の父子。
この歌集は過ぎゆく “藤原の世” を懐かしみ、その間に没落させられた人々を弔うレクイエム。
だから、むしろ源氏に所縁が濃く、その皇統が鎌倉とともに次世代を担うことになる土御門帝 の歌が入っていない、という趣旨でした。
99番と100番に、史上初めて武士に配流された天皇、後鳥羽帝と順徳帝 の父子。
この歌集は過ぎゆく “藤原の世” を懐かしみ、その間に没落させられた人々を弔うレクイエム。
だから、むしろ源氏に所縁が濃く、その皇統が鎌倉とともに次世代を担うことになる土御門帝 の歌が入っていない、という趣旨でした。
承久の乱は皇室を主に観たとき “史上唯一の革命” だと評され、土御門天皇の子女が今に続く皇室の土台となられたことをご理解いただけたでしょう。
三浦先生の歴史講座を受けておられる方が多く、いただいた質問も鋭いものばかりでした。
ほんとうに楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
三浦先生が、後ろの絵は切手だと言われたので近くで見ると、なんと!
使用済み切手を使った、モザイク・アート作品です。
ずいぶん昔に作られたものだのだそうな。
すごい!
大作ばかりで、「世界の仮面館」 と別の 「切手モザイクアート館」 を開かれる値打ちがあります。
大急ぎで机と椅子を片付けて、完璧なタイミングで終了~
仮面館の中は、やっぱりすごい迫力で、この中ではちょっと落ち着かなかったかな。
屋外でできたこと、ほんとうによかった。
アンケートにも次回を期待いただくコメントが多くいただきました。
ありがとうございます。
次回は未定ですが、そのときはよろしくお願い申し上げます。
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