さらに、進行が遅れてしまう事態。
ファミリーマート(土成吉田店)さん にトイレのご協力をいただいたのですが、1つしかないもので行列が…。
遅れはほぼ1時間にもなってしまいました。
ということで、昼食休憩を 『行宮跡』 でとることに決定。
 
となれば、ゆったりと進行~
渡井 亨 さんが行宮跡の解説担当です。

平家の赤旗(本物!)を見せてくださり、源氏と平家の争いに巻き込まれながら平和・調和を望まれた土御門上皇の願いこそ、いま必要なのではないかというお話でした。
 
源氏の白と平家の赤の融和を示すために、ウォーキングのポスターはピンク色にされたのだそうです。
そうだったのか!
 
そして大村さんから、もう一曲。
曲は阿波古事記研究会にもぴったりの 「イザナミ&イザナキ」
しっとりとしたメロディーに、強いメッセージが込められた歌でした。
 
♪ イザナミ イザナキ
       はるかな昔から
           答えは いつも簡単 愛し合うこと~
 
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続いてお忙しいなかをこちらまで回って来てくださった 山皇子神社の宮司・植田浩二さん からご講話。
全員に資料もご用意くださって、神社の由来などをご紹介いただきました。
 
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12時もなかばを過ぎ、ランチタイムへ。
みんな健康的にお腹がすきました!
どなり街づくり・いいん会でご用意くださったカラフルなシートを敷いて、三々五々にお弁当。
用意をされていなかった方もあり、ファミリーマートさんが近い、ここ行宮跡での昼食が大正解でした。
 
 
みんなお腹も落ち着いたところで、いよいよ1時間ノンストップの登り坂へ。
そう、阿波市は北から南にゆるやかに傾斜しているので、ここからはずっと登りとなるのです。
その影響がどうでるか・・・。
 
出たのは私でした。
先頭を歩くようになっていたのですが、ついつい遅れ気味になってしまいました。
上野さんにお任せして、何人かの方とおしゃべりしながらのんびり進ませていただきました。
 
途中で、なんと 91歳!のおばあちゃんが歩いておられることを聞いてびっくり仰天。
いやいや、背筋もシャン、足取りはテンポよくて、とてもお年には見えません。
なんでも三好家家臣として活躍した 松永弾正久秀 の末裔になられるとか。
さすが!
こりゃあ弱音は吐いていられません!
 
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途中のお宅のみごとな屋根瓦も楽しめました。
阿波市は瓦屋さんが多いように思います(電話帳で6~7軒ありそう)。古墳時代にさかんに作られた須恵器の伝統を受け継いでいるのかな。

そんなこんなで、案外早く辿りつきました、⑥『山皇子神社』
途中の御所小学校でトイレをお借りしたグループが追いつくまで、上野さんが社殿裏手にひっそりと並ぶ、12個の石碑、そして 「嵯峨姫尊」 「嵯峨彦尊」 と刻まれた一対の石碑に、切ない思いを感じ取って、しんみり。
 
私からは、上皇を祀る前から(この辺りも古墳が密集していたので)古くから人々が祖霊を祀る聖地だったにちがいないというお話をさせていただきました。
さらに土御門上皇を祀る鳴門の 「阿波神社」 のことを話し始めたところで、鳴門市で観光ボランティア・ガイドをしておられる方と目が合って、マイクを交代。
急なお願いでも、さすが素晴らしいご紹介をしてくださって、一同、拍手!
 
そうこうするうちにみんなが揃って、ここでもサプライズ。
琵琶の演奏が始まったのです。
 
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「平家物語」 の世界を琵琶を縦横に駆使した効果音に乗せて、語ってくださいました。
渡井さんが横で 平家の赤旗を首に掛けて立たれ、当時の様子を想像するのに実感が湧きました。
壇ノ浦へと続く屋島の戦いがおこなわれたのが、今の暦では3月22日(旧暦2月19日)。落ちゆく平氏の人々の目に桜はどう映ったでしょうか。
 
この琵琶演奏者 小林和子先生は、藍住町歴史館「藍の館」 で毎月第一日曜日の10時から薩摩琵琶の演奏体験会を催しておられるそうです。
お菓子も、ありがとうございました。
 
 
あとは一気にゴールを目指します。
その途中が ⑦『嵯峨原の女御』
 
今は竹藪となっているところに庵をむすび、上皇のご冥福を祈り続けられたと伝わっています。
解説担当は嵯峨嵐山に住んで大学に通い、4月から地元・土成の小学校で勤務する新米の先生、松嶌さなえさん。
 
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短めに終わったので、私より少し補足…
嵯峨嵐山といえば、藤原定家。その定家の編んだ「百人一首」には土御門帝の父・後鳥羽帝と弟の順徳帝への鎮魂の祈りが隠されている、というようなお話を加えさせていただきました。
 
ド忘れして出てこなかったおかき屋さんは 「小倉山荘」 さんでした。驚異のパズルの図はこちらで:
 
 
最後のチェックポイントからは下り坂で一気。
皆さん無事にゴールインくださいました。
 
クイズラリーの答え合わせをして、第一回の 「土御門博士」 を認定!
(この企画は“土御門検定”、“阿波古代史検定”のように発展させるといいかもしれません。いかがでしょう。)
 
副賞には「御所の郷」入浴券を頂戴しました。ありがとうございます。
「健康茶」の提供もありました。
 
当初の計画より1時間以上遅くなりましたが、飽きることなく楽しんでいただけたのではないでしょうか。
私自身がおおいに楽しませていただきました。
 
『御所の郷』 で散会後、寺で長慶会の方たちと本堂で少しお話しできたのも楽しかったです。
 
 
翌朝、徳島新聞さんが報道くださっていました(と、私は早朝に徳島から離れたので、家人からの写メでご容赦ください)。
同じ日に神山でも“菜の花ウォーク”があったそうです。 
 
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取材いただいたコメント、「身近な場所に歴史的な史跡がたくさんあり驚いた」 というひと言こそ、私たちがいちばん聞きたかったご感想でした。
 
また今回知ったのは、阿波に埋もれていたのは歴史だけではなかったこと。
多くのものすごい人材がおられます。
これからも皆さんとご一緒できることを楽しみにしています。
 
ご参加の皆さん、講師をつとめてくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。
そしてスタッフの皆さん、ほんとにありがとうございました。
 
皆さんに感謝感謝の一日、実に心地よい疲れでした。
 
***
 
ご参加いただけなかった方に、大村さんの歌をぜひ聴いていただきたいと思います。
大村さんが興味をもっておられる自然エネルギーの話に関する映像ですが、その(お話のあとの)冒頭に流れる曲が、「イザナミ&イザナギ」 です。
 
 
  
ウォーキングのポスターにはすでに 2014年3月30日(日) とあります。
いや、しばらく今回の余韻を楽しませてください。