最終予選から3週間。

ついに都大会の日を迎えた。


都大会には全28チーム中で予選を勝ち抜いた6チームが出場し、トーナメント方式で優勝を目指して行く。

男子も女子も混合の部も、都1位になれば全国大会への切符を手にすることができるので、憧れの大舞台を経験できる年1回のチャンスだ。


第一試合、山野ジュニアは予選2位通過のため、東リーグ3位チームと対戦。

まったくの初対面で、普段からのテーマの1つである対応力が試される場となった。

相手サーブの良さに苦戦した場面もあったが、両サイドからもよく攻撃して、全員バレーで 21-14、21-11のストレート勝利することができた。


続いておこなわれた準決勝は、東リーグ1位チームとの対戦。

こちらも初対面だったが、山野は1試合目のいい流れのままボールがよくつながって、21-10、21-12で勝利。練習を積んで来たブロックや攻撃の多様化にも挑戦できた。

ただ、何をやるにも初めにサーブカットやチャンスボールがしっかりセッターに返らないと次に繋げられないので、そこはまだまだ精度を上げて行きたい。


2試合勝ち抜いたことで、4年ぶりの決勝進出が決まった!

お昼をはさみ、決勝戦まで2試合空くので近くの公園に行ってアップをした。

決勝に出られる喜びと、最終予選で負けた相手との再戦を前に、子どもたちは興奮ぎみだったが、外気に触れてボールを触るうちにだんだん普段通りのテンションへと落ち着いて行った。

同じ公園内には山野の野球チームがいて、お互いユニフォーム姿で気持ちよく挨拶を交わす。種目は違えど、スポーツに打ち込む子どもたちの姿はハツラツとしていて清々しい。


会場へ戻り、いよいよ決勝戦!

ギュッとハチマキを締め直し、気持ちを込める。

いままでと同じことをやっていたら、同じ相手にいつまでも勝てない。違うことにチャレンジしてやってみよう!と決め、この日に臨んだ。


相手エースはバックで拾って、そのまま前へ上がって来てスパイクを打ち込んで来る。体幹がブレずにすごい威力だ。加えて相手コートがよく見えていてとても冷静。サーブが強い選手も何人もいる。

こちらもよく拾い、繋いで打ったが、特に2セット目は相手の勢いを止められず10点の差をつけられてしまった。

16-21、11-21で悔しい思いの残る決勝戦となった。


閉会式では、理事長から2位の賞状と盾を頂いた。そして優勝チームの全国大会行きを全員拍手で激励した。


終了後のミーティングでは、キャプテンのむせび泣く姿が印象的だった。もっとできたはず、なぜあそこで落としたのか、アウトにしてしまったのか、サーブをミスしたのか…など、コートに立った選手はそれぞれに自分の出来なかったこと、後悔で頭がいっぱいの様子だった。


セット間にダッシュでモップをかけてくれた控え選手や、ギャラリーから応援していた部員たちは、先輩のがんばりに刺激を受けて多くを学んだ1日だっただろう。


課題はたくさんある。後悔も山ほどある。

でも、これまで積み上げて来た努力は本物だ。一次予選から1戦1戦勝ち進み、二次も全勝、最終予選でも勝ち抜いて今日この場所にいる。

そして、都大会でも2勝して決勝戦のコートに立って1人も欠けることなく試合をすることができた。それは大変素晴らしいこと。

素直に準優勝を喜ぼう〜!!


そして、月曜日からはまた気持ちを切り替えて、秋の新聞杯でどんなゴールを切れるのか、目標を見据えて取り組んで行こう!