「ひとよ」が終わって日常へ

本屋さんで２時間すごして買ったものは、スタバのラベンダーアールグレイのチャイラテでした。

最近、本屋さんで買う本が決まりません。

ただ刺激がほしいだけなのか。本屋さんへは行けども、本を買うことが少なくなりました。

年のはじめに本をたくさん処分したせいでしょうか。それとも、守銭の性でしょうか。

KAKUTA本公演「ひとよ」へご来場、ありがとうございました。

東京公演につづき、北九州公演も先日、無事に終わりました。

帰京そうそう、風邪をひいています。

北九州での大千秋楽あたりでは、すでに喉がイライラしていたので、

北九州からもってきた風邪だと思われます。

ありがたくない、お土産です。

いや、北九州が好きだと豪語するなら、この風邪も愛すべきでしょうか。

手放すのを惜しむべきでしょうか。

これが海外からの帰国で、おそろしげな肺炎とかだったらえらいことです。

わたしの肺や気管支も、国内だからと油断したのでしょう。

ともかくは治します。

風邪療養中にかこつけて、東京での日常はしばらくお預けにします。

成田空港の出国ゲートを出て搭乗するまでの、

法律的には日本じゃない場所で免税店を冷やかしているときのように、

次のことを考えなきゃならんときがくるまでの、わずかなモラトリアム。

明日は土曜日、雨の予報。

こういう気持ちの時の雨はグッドタイミングです。

すすんで雨に閉じ込められる所存です。

「ひとよ」、みなさんありがとうございました！

2011年KAKUTA夏の自由研究 『自然エネルギーに親しむ』最終回

今日も気持ちのいい晴天でした。

2011年夏、風の日には風力発電、晴れの日にはソーラークッカーにたずさわってきたので、

お天気にはずいぶんと敏感になりました。

晴れた日には、じゃがバターと塩辛のことが舌に思い出されます。

パブロフの犬のように。

今日のような日は、ソーラークッカーに最適です。

ソーラークッカー、めちゃくちゃ面白い！

太陽の角度とかちゃんと計算して、立派なクッカー作ってみたい！

そして寺田くん、また試食してくれよ。

んで、団長。

いっちょかみの冷やかし程度な応援ありがとう。

君もソーラークッカーで作ったお料理を試食してくれよ。

最近のニュースである俳優さんのことが話題にのぼっていました。

そのことを聞いて、田中正造のことを思い出しました。

明治時代の代議士さんです。

ご存知のとおり、足尾銅山の公害について天皇に直訴しようとして、この公害を世に知らしめた人。

教科書で見たことのある絵ですよね。

この足尾銅山の鉱毒、相当ひどかったようです。

の公害問題のことを聞いた勝海舟は、「これが文明か」と言ったとか。

田中正造はその財産を足尾銅山鉱毒反対運動になどに使い果たし、

亡くなったときの財産は信玄袋ひとつ。

その中には書きかけの原稿と鼻紙、小石３個、川海苔、帝国憲法とマタイ伝の合本など。

その持ち物の少なさに反して、彼の葬儀には約５万人が参列したらしい。

今の政治家の葬儀には、何人くらいが駆けつけるのだろう。

子どものころ、この遺品が鼻紙って…って思ったのをよく覚えている。

そこまでして人の為に奔走したのかと。

鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻

確かに、原発がなくなれば電気代が高くなったり、

また企業の使用できる電気量が少なくなれば、日本経済のお金の回りが悪くなり、

ひいては各家庭の所得が低くなり、これまた庶民の生活にダイレクトに響くのかもしれない。

だけど、ほんとの豊かさってなんなんだろうと思う。

安心しておいしいご飯を食べられることなんじゃないかな。

安心してお天気の日には洗濯を外に干せることなんじゃないかな。

安心して子どもを外で遊ばせてあげられることなんじゃないかな。

常に成長していく経済ってほんとうに可能なのかな。

私たちはその成長し続けていく経済のために、

生存していく上での安心まで差し出すことをほんとうに望んでいるのかな。

（まぁ、生産性のないイチ小劇場俳優がえらそうに！というツッコミは重々承知のうえで・涙）

自分が何者かとか、おかれた境遇とかこんなこと言ったら叩かれるだろうかとか全部とっぱらって、

シンプルにヒトという動物としての直感というか欲求というか、

そういうものを感じとってみると、やっぱり安心してお洗濯を外に干したい。

3.11以降、福島第一原発の爆発事故を受けて、

ベントとか放射性物質とかそれまで日常では耳慣れなかった言葉が私たちの生活に押し寄せてきた。

毎日の風向きを気にしてココ東京でさえ、

快晴の中、窓を閉め切って洗濯物を干していた日日。

今後、晴れた日にばーって洗濯物を外に干すことができなくなるのでは想像した時、

以前のなにも考えずに暮らせたことが、なんてありがたく、当たり前のことじゃなかったのだとやっと気付いた。

お金を使って高価な買い物をができなくなることより、

生活のなかのそんな素朴なことができなくなるかもしれないと思ったら、とたんに恐怖した。

なにが自分の芯なのか、なにがいちばん大事なことなのか、はっきりわかった。

そういう方、きっと多いですよね。

干干干干干干干干干干干干干干干干干干干干

今回、自然エネルギーを少しでも扱ってみて。

風車を使った軸の回転を電力へと変換できる

モーターというものを作り出した人間の英知というのはすごいと実感しました。

（ま、私の実験については、あれだけのLEDがちらっと点灯しただけで

なんの役にたつのよって、ことなんですが…）

短時間でじがいものを茹で上げてしまう太陽エネルギーの力に驚きました。

夏の灼けた砂浜を素足で歩く時のことを思うと、それも納得でしょう。

自然の力と人間の英知（人間も自然の一部だし）、

英知を正しい方向に使えば、

きっともっと、地球に住むみんな、動物も植物も鉱物だって海や山だって、

誰も辛い思いをすることなく、暮らせていけるのじゃないかと思った。

かーなーりまじめな締めですけれど。

この夏の実験が、

みなさんの興味関心や琴線に少しでも触れることができたらうれしいです。

自然エネルギーのこと、

これから人類が選択すべき暮らし方のこと、

もっと勉強したいなぁと思いました。

気になることがあったら、今後もこのブログで書きますね。

ああ（嘆息）、

私たちは安心して暮らしたいだけなのになーー

みなさんは、どう思います？

実験につきあってくれたみんな、ありがとう！！！！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～　サマフェス　の主役たち　～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2011年　　風力発電

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2011年　　ソーラクッカー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～　おまけ　～

2009年　　仏像彫り

2011年KAKUTA夏の自由研究 『自然エネルギーに親しむ』⑥-H

むふぅ。
理想のカップケーキのようには膨らまなかった。
なんと悔しいことか。

とはいえ、
あのトロトロだった生地が、
このように固まるのは、やはりうれしい。
マドレーヌのように見えなくもない。
はれ？
蒸しパンのつもりで作ったけど、
結局、マドレーヌになった？！

それならそれで、ケーキ作りもクリアしたことになるかもしれない。
一条の光が差してきたので、
さっそく試食へうつろう。
見た目がイマイチでも、おいしければ、オールOKな気もする。

では試食へいってミヨ！



試食してくれたのは、
今回「ひとよ」に北九州は飛ぶ劇場から単身東京へ乗り込んできてくれた、
寺田剛史くん。

彼は以前、北九州芸術劇場で上演した「甘い丘」リーディングセッションに参加してくれた俳優さん。
彼の演じた鳶音は、KAKUTA舞台バージョンに出演してくださった
村上航さん（猫のホテル）とはまた違った、けれどキレにキレまくった、危ない男を演じてくれたのだ。

その寺田くんがこうして東京で上演されるKAKUTA本公演の舞台に出演してくれるのはとてもうれしい。
で、どこにいても縁のある人とはこうやって出会えるのだと思うと、
世の中ってよくできているなぁと感心しきり。

って、
今回のカップケーキ試食が彼を歓待したことになるのか、
ちょっと申し訳ない気がしてきた。

寺田くんはおいしいとは言ってくれたものの、
第一声は

「かたい」

だった。
すっきりしない気持ちが残っている。

例えば舞台で、なんとなく納得いかなかった回の芝居について、
いくら周りの人がよかったよと言ってくれても、
自分では良かったと思えないのと同じ。もちろんその逆もあり。

なんとか、
有終の美を飾りたいものだ。

起死回生のソーラークッキング、
寺田くん、しばしのご近所さんのよしみで、またの試食をお願いします。

2011年KAKUTA夏の自由研究 『自然エネルギーに親しむ』⑥-G

台風の風力で見事LEDを点灯させることができました。
いやー、ほんとうにうれしいっす！

この勢いを借りて、ソーラークッカーでの借りを返してやろうゾ。

あ…
ソーラークッカー、捨てたんだった…

手元にないならどうする？
作るしかないでしょ、二代目ソーラークッカーを！

↓↓↓

「これでまた、ジャンジャンバリバリ焼いてやんよーーーー！」


二代目完成です！


今までの流れを分析すると。

■一回目、二回目の玉子とジャガイモはクッカーによって、
茹でられたのではなく（水は使っていなかったので）、蒸されたということ。

■保温のためのプラスチックカバーはペットボトルを使用したため、完全に透明のものだった。

私の今のところの技術だと、焼成温度180℃以上をたたきだすのは難しく、
ならば、ケーキも蒸せばいいのではないかということ。
幸いにして、ホットケーキミックスの用途は広く、蒸しパンのレシピもある。
ともかくは蒸すということを選択しよう。
このレシピによると、水分は玉子一個分と牛乳100㏄のみだ。
前回のヨーグルト450gとは水分量がまったく違う！

さっそく生地を作り、型へ流し込む。
もちろん、その型も黒く塗ることは忘れていない。
ケーキをじかに受けるカップが黒いなんて不衛生な感は否めないが、
あくまで黒いのは外だけだし、この際、背に腹は変えられぬ。




太陽の光を余すところなく吸収するため、アルミ箔でカップに蓋をする。
この黒いアルミ箔は、前回チーズケーキを焼く際に使用したものをちぎって転用す。


そして、なるべく太陽の光をさえぎるものなくケーキに伝えるために、
半透明のプラスチックカバーはやめて、クリアなものを探すことにする。
そこで見つけたのがクリアなプラスチックコップ。


準備万端！
ソーラークッカーの扱いになれてきたのか、ここまでの手順はすこぶる順調だ。

いつもの実験場、屋上へクッカーを設置。


そして今日も、太陽へお願い！！！！！



陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽

ちょっと様子を見に行きましょう！
って…




ええええええええ～！！！！倒れてる…


荒井注さんがカラオケBOXにカラオケ機が入らなかったときにもびっくりしたでしょうけれどねぇ。

あたふた。
ともかくは、現状把握の勇気をもとう。



ソーラークッカーは風にあおられて真後ろへ90度に倒れ、
カップはそのままスライドして、きちんと地面へ着地できている模様。
よくみると、すでに表面は焼きしめられており、生地が流れている気配はなし。

ソーラークッカーを起こし、すでに角度の変わっている太陽へ直角になるよう設置する。
屋上の端まで持っていき、壁を背もたれに転倒を防止。



生地があまっていたので、
その間に、ガスでフライパンを使い、生地を蒸してみる。


なぬっ！？

めっちゃふっくら、きれいにむせてます。
ものの10分程度。ガスって便利だなぁと痛感。
この蒸し具合を理想に、ク一カーを信じてさらに待つ。


待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待


約7時間。
ソーラークッカーで調理したカップケーキです。
どうぞーーーーー
今度こそ、今度こそや！

「てめぇら、十字を切って後悔しやがれ！！！！！」

2011年KAKUTA夏の自由研究 『自然エネルギーに親しむ』⑦

こんばんは。
台風15号、きましたね。


すさまじい風に木々は震え、

東京のある場所には人っ子一人おらず、

あるところには溢れ、

ほんとうにたくさんの被害がでているようで。
駅にとどまっていた人たちが、ひとりでも多く温かいお家に無事帰りつけますように。

災害の張本人といえば、すでに東京をすでに去り、東北をさらに北上中とか。
今後、大きな被害を出しませんように。
そして、大きな被害を受けた地域の方々に心よりお見舞い申し上げます。

甚大な被害のことを思うとまことに後ろめたいのですが、
私には遣り残したことがございます。
謹んで、実験させていただきます。
風力発電を。

台風の風をほおっておくことはできません。
この風もしかるべきところに吹くならば、大変な恩恵となることを証明するために。
走れメロス。
いやさ、風よふけふけ。


風風風風風風風風風風風風風風風風風風風風風


調べてみると、
モーターの回転方向が逆だと、電球の接続コードも逆になるという。
ということは、
新しくプラスチックの羽をつけたモーターの回転方向に対して、
LEDの配線が逆になっているのかもしれない。

先日来の失敗の連続に、
己の肉体を地に投げ出す五体投地のごとく、
投げ槍にやけのやんぱち、「俺、不良品（BY哀川翔）」のごとく、
捨て鉢な気持ちをぐっとこらえて、その情報を摂取することにした。

これ以上、新しいアイテムを購入することは
お財布事情に冗談抜きでまったくエコではないから。
検索すると、さもすぐにつきそうな風力発電工作キットがザックザックとヒットする。
このキットについているLED電球は、低い電圧でも点くやつなんだろうなぁと垂涎の思いで眺める。
が、まずは手元にあるもので出来る限りの試行錯誤をやってみなければ。
何度も言うが、お財布には極力ソフトに接したいのだ。

つなぎかえる前の配線。
モーターから出る黒と赤の配線に黒と赤の配線をもつLED,
黒と黒、赤と赤、をそれぞれ接続していたのを、



黒と赤でそれぞれ接続する。



ではさっそく、いつもの実験場、屋上へレッツラゴン！

この後は連続した動画でお楽しみください。
たくさんアップしていますが、それぞれは短いので。

動画１


まだまだ！負けんで！

動画２


風、やんできちゃった…？

動画３


え、ほんとにやんじゃったの…（涙）

動画４


ってか、いつのまにが「中継」が「レポート」になってるし。

動画５


原扶貴子、39歳、やぶれかぶれ。
もうだめかな。風、すっかりおさまってます。

動画６




キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！(・ω・)/

奥さん！
点いたよ、点いた～～～～～！！！

短い時間ではありましたが、
確かに、くっきりはっきりと赤くLEDが点灯しました！
やったね(o^-')b

自然に吹く風を、エネルギーに変換することができました！！！！！！！

長かった…（涙）

並大抵のことではないのですね。
電気を作り出すって。
エジソンや平賀源内先生の偉大さを思い知りました。

とにもかくにも、
風力発電、
大成功！！！！！！