カモナマイハウス 重松清
あらすじ
空き家の数だけ家族があり、家族の数だけ事情があるーーー。
不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。両親の介護を終えた妻・美沙は、お洒落な洋館で謎の婦人が執り行う
「お茶会」に参加し、介護ロスを乗り越えつつあった。しかし、空き家になっている美沙の実家が、気鋭の空間リノベーターに
よって遺体安置所に改装されようとしていることを知り……。
元戦隊ヒーローの息子・ケンゾー、ケンゾーを推す70代の3人娘「おっかけセブン」など、個性豊かな面々が空き家を舞台に繰り広げる涙と笑いのドラマ、ここに開幕!
一冊しか借りてないのに、丸々2週間かかりました。
こののんびりさ! 次の本がお迎えを待ってるのに。
不動産会社で空き家担当している孝夫、空き家は単なる物では
ない、家族の歴史が詰まった物だと。
わが家もまだ片付けの済んでいない元家があり、今、目の前の
ことだけで精いっぱいの私たちにとっては管理を頑張るしかありません。家族の歴史が詰まってる、確かにそうかもしれません。
だけど、一緒に住んでいた家族であっても、くまさんと私とでは
たぶん?いや絶対!思い入れが違いますね。
私は義両親との同居で、いろいろな負担が多かったし、思いやりのないくまこさんには、本当に疲れました。 私達が建てた家なのに、いつも仮住まいしているような気がしてました。
でもくまさんは、あの町で生まれ育って親の為に家を建てて、
そして見送った、思い出にまだまだ浸っていたいのだろうな!
そんな気がします。
孝夫の妻・美沙は親の介護が終わって介護ロスになっていた。
そんな美沙の実家は兄の健太郎が相続したが、思うような値が
つかず空き家状態だった。どうしたらいいのか?健太郎は美沙と不仲なため孝夫ではなく同業者の石神井に託していた。
もがりの家にすると言う。もがりの家、そういう商売があること、初めて知りました。私でも、反対するかも?
孝夫の息子・ケンゾーは元戦隊ヒーローの一人だったけど鳴かず飛ばず、親が心配してもどうなることでもないが、ずっと応援
してくれているおっかけセブンの3人、70代の女性たちの存在を知り、彼女たちと関わることで孝夫も美沙も考え方を少しづつ
変えていく。
この三人の彼女たちが言うの。夫婦って言うのは愛情に始まって友情になり、人情~ 最後行きつくところが根性!だと。
ちょっと可笑しかったけど、友情は何となく想像がつく、人の
情けも、そうか~これからは根性だわ。Fight!