わたしたちに翼はいらない 寺地はるな
あらすじ
同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている3人。
4歳の娘を育てるシングルマザー、朱音。朱音と同じ保育園に
娘を預ける専業主婦、莉子。マンション管理会社勤務の独身、
園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は恨みとなり、やがて……。「生きる!」ために必要な救済と再生をもたらす
までのサスペンス。
何の因果で?中学時代、いじめてた者、いじめられてた者、
そんな彼らが大人になってから関りを持たなければいけないのか?会いたくもなかっただろう、嫌な事を思い出したくもなかっただろう?脳のどこかにしまい込まれていたものが浮き彫りに
なってきた。
飛び降りろ!~とはやし立てられ、飛び降りてしまった朱音、
その後先生から言われたのは、飛び降りるのではなくて飛べ!
彼女がちゃんと理解してくれたから良いけど、でも、そんな寄り添い方もあるんだ!
それぞれが気持ちの上で前向きになったと言えばそうで…
何だか結論があるようでないような、もやもや~っとしたものが残りますが、これが普通なのでしょうね。
2時間ドラマのように、あと20分だからここらへんからこうなっていくよ!…の結論なんてね、出ることばかりではないですね。