2020/11/28 05:54:59 初稿

2021/03/18 08:13:07 加筆修正

 

太古の昔。人類が狩猟採集に明け暮れていた頃は食糧確保や医療は今ほど恵まれてはいませんでした。

 

凍傷による指の切断はヨーロッパでは日常茶飯事。出産時4分の1の女性が命を落とし50%の子供が5歳になるまでに亡くなるという過酷なものでした。

 

人類はそんな食うや食わずの時代に、精緻で写実的な生き生きとした動物の壁画を残していました。

 

またその周りには無数の手形や解読不能な記号などが残されています。これはフランスのラスコーに限ったことではありません。インドネシア、スペイン、オーストラリア、南北アメリカ、アフリカ...「手形アート」は4万年前から続いている人類のアクティビティなのです。

 

これは一体何なのか?何の目的でつけられたのか?議論は尽きませんがおそらくそれぞれのコミュニティに所属する個人が自分の存在の証として「ここにいるよ」とサインを残したのではないか?Youtube の In A Nutshell ではそのような推察がなされています。

 

 

 

さらに推し進めれば、子供にとってみればいつかは父のように大きな獣と格闘し村に貢献してやるぞという決意。憧れ。尊敬。古い世代にとっては一人前になった息子や娘への労い、あるいは遠い若き日々への回想...まさに現代で言えばシェアされた壁画にSNSでいうところのイイネを送るようなコミュニケーションの一つだったのかも知れません。

 

 

私たちは今コロナの時代に生きています。食糧や医療はラスコーの壁画を描いていた頃よりは恵まれていても様々なアクティビティが制限を受けることになりました。ここで人類が必死に続けてきた創作活動の流れを途絶えさせてはいけないのではないでしょうか?人は食べるためだけでは生きられないのではないでしょうか?

 

音楽、絵画、彫刻と言ったサロンで愛された芸術以外でも職人が行っている仕事や、私たちが日常に行っているちょっとした創作活動、手芸をすること、未知の星を探索して想いを馳せること。

 

これら全ての活動がアートであるという拡張定義。つまりアートの語源であるアーティファクト。この食べるため以外のコトに時間や労力を使うコトこそが人類の定義ではないのでしょうか?

 

ラスコープロジェクトはラスコーの時代に生きた人々に見習って手形を集めています。誰でも参加できるように、方法は当時(人類が洞窟の壁画の周りに手形を描いていた頃)のものと比べてかなりシンプルになっています。手形によるご参加、お待ちしております。

 

また手形取集にご協力いただける個人・団体・行政・企業の皆さんも同時に募集しています。

 

手形アートの参加方法はこちら>>

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■■ お願い ■■

参加費は無料です。

 

運営費として個人様・法人様・団体様・商店様・自治体様・国家様 に限り強制ではありませんが、寄付のお願いをしています。一口1000円となります。何口でもオッケーです。展示会や広報など活動資金として活用していきます。

 

小さな展示会を開き、少しずつ作品や仲間を増やします。一万個集まったらご協力して頂ける大きな場所を探して展示したいと思います。その展示方法についても様々なアイディアを募集しています。

 

■■ 注意・確認事項 ■■

当プロジェクトに参加した結果生ずるいかなる事態にも当プロジェクトの主催・運営側は一切責任を負わないものとします。参加者は作品をアップロードする際、指紋や個人情報の記載など各自が自己責任を前提に十分に注意してご参加・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

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ラスコープロジェクト参加・ご協力・ご協賛のご表明またはご質問はお気軽にこちらの「お問い合わせ」フォームまで。詳細を追ってご返信させて頂きます。

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TEGATA PROJECT 実行委員会 山本

 

#TEGATAP