入院し2日目頃でしょうか

体調も少しずつ改善しご飯も食べられるようになり

気持ちも前向きになれるようになりました

 

なにがキッカケだったか覚えていませんが

食事を頂くとき手を合わせ感謝の気持ちを込める様になりました

ただ病院のベットにいるだけの私

時間になれば上げ膳据え膳でご飯がやってきます

 

お米を見ながら

籾殻を水に浸し苗床を作り

田んぼは代掻きをし水を張り・・・

収穫まで数ヵ月毎日田んぼの水の量を確認する

実家では稲作をしていたので収穫までの苦労は知っています

知っていたはずなのにお米を貰う時は

何だか軽い「お父さんありがとう」だった気がする

80過ぎてもお米を作りつづけた両親は

どれだけ苦労をしたんだろう

どれだけ分かってあげられたんだろう

本気で感謝をしたことが有っただろうか?

当たり前になっていなかったか?

 

そして今日は知らない誰かが作って下さった

お米や野菜、魚、お肉

市場に出荷し、車で運び、時には工場で加工され

調理場で毎日炊き立てのご飯とおかずを

温かいまま私のもとまで運んでくださる人が居る

勿論誰も私の為にと思っている訳ではないんです

でも何十人何百人何万人もの人々が働いて下さるうちの

ほんの少しが私のもとにやってくる

沢山の人の手の借りたお料理が

私の栄養となり新たな細胞を作り

私の未来へと繋がってゆく

 

人は一人じゃ生きて行けないんだ

誰の世話にもならないなんて無理

沢山の人々に支えられやっと生きて行けているんだ

 

そう思うと感謝の気持ちがあふれ出し

幾筋もの涙が流れました

時には涙が出すぎて

鼻水は出るは咳は出るはで

お部屋の皆さんちょっと不審に思ったかしら爆  笑

 

お食事だけじゃない

レンタルのパジャマだって

毎日使うトイレだった

当たり前のことで感謝なんて感じたことも無かったし

逆に使いづらいとか不満を感じていた事の方が多いような気がする

災害に合われた方々は実感として感じていらっしゃる方が多いと思いますが

平和だと普通過ぎて当たり前すぎて

感謝ってあまり湧いてこなかったな~って

 

今生きている事って当たり前じゃない

皆が支え合って生きていられるんだ

沢山の小さな積み重ねで生かされている

全ての事や物や人々や自然に

 

感謝

 

そんなことを感じた入院生活でした