コロッケ作り、玉ねぎを刻むが三方から切り目を入れて

大粒のなみだ。山猫みい、鬼の目にも涙!「だいじょうぶ?」

「うん、修行~」ぽろぽろの涙で前が見えない、

みじん切りが、いつのまにか1㎝角になっているの。

「あなたはまだ、若いから」みかねて、Tちゃんが交代してくれる。

「一生、若いかも。(うまくならなくって、そう言われ続けるかも)」

とほほな、みいちゃん。でもやっぱり、Tちゃんもちょっと泣いてた。


みい、「キャベツの千切りなら得意!」名誉挽回しようと、

適当なことをのたまう。さっそく採用され、キャベツ切りマシーンになる。

家とおなじに、みいは葉をむき1~2枚を丸めて千切りしようとする。

だが、SKさんから最後まで、緑色のキャベツが食べられる切り方を教わる。

「だって白いより、緑色のほうがおいしそうでしょ」そりゃそうだね。


「芯と左右に3等分して芯を捨て、それぞれ千切りして混ぜれば、

いつもみどり色の入った、おいしそうなキャベツなのよ」

「それはSKさんの発想なの?へええ~」と感心する。

言われた方法で、山盛りのキャベツを千切りして行く。

はじめは細かくていねいだが、力尽きる。何せ10人分なのだよ。

だんだん細切りが、太い芯に近づき太くなる。困ったニャ~。

ええい、まぜちゃえ!しまった、みつかった。


コロッケ作りで残ったパン粉で、ゴーヤー、ナス、ピーマンも

フライにする。ふと、キャベツの上にコロッケを載せているのをみて、

びっくり!横に添えると思ってたが、のせる方法もあったんだ。

大家族で育ったみなさんの、手際のいいお料理に、目からうろこ

たじたじの、みい。そして、みんなでおいしくいただいたよ。