「日野さん、これからはコンピテンシー人事が注目されますよ。」
彼は私に落ち着いた口調でそう言いました。
彼はとある有名なコンサルタント会社の社員で、私は幸運にも彼と一緒にお仕事をする機会があったのでした。
その会社の何がすごいかと言いますと、、、まず入社したら1年以内に簿記の1級取得を命令されるとのことです。
そして1級を持っていないとお客さんと一緒に仕事をさせてもらえない…。雑務しかやらせてもらえない…。
なんてキビシイ会社なんでしょう。。
名刺交換をさせてもらうと半分以上が公認会計士の有資格者でした。
(・o・;
そんな会社に在籍する彼は非常に独特な存在でした。
個性的と言えばよいのでしょうか?
異端児と呼べば良いのでしょうか?
うまく表現できませんが、東京育ちというにも関わらず(?)、どこか人間臭いと言いますか、それとなく“やんちゃ”な一面も併せ持つ、非常に憎めない性格の持ち主であったのでした。
常に2リットルのペットボトルを持ち歩き、夜は酔うと道路でもどこでも寝てしまうという酒癖の悪さ。
しかしながら翌朝はケロっとした表情で仕事をバリバリとこなす。
また、経歴も面白く、自分の人生設計のため、4~5年ごとに転職を繰り返しているとのこと。
そして現在は某有名なコンサルタント会社に在籍していたのでありました。
「日野さん、これからはコンピテンシー人事が注目されますよ。 人事考課や目標管理において、おそらくどの会社も行き付く先はコンピテンシーだと思います。日野さんも今のうちに知ってた方が良いですよ。」
彼はそう言うと1冊の本を私に手渡しました。本の内容もズバリ、「コンピテンシー人事について」。
あれから9年。
いまでこそコンピテンシー人事は珍しくも無くなりました。
しかしながら彼に本を手渡された時、私は「コンピテンシーって何?」という世間知らずな青年だったのでありました。
彼は今の人事の現場を見て何を思うのでしょう。
「いまどきコンピテンシー人事なんて、まだそんな古いことやってるの?」
そんな声が聞こえてきそうです。
昔の資料や本を片づけながら、ふと彼のことを思い出したのでありました。
今日は特にオチはありません。^^;
本日もここまでお読みいただき、誠に有難うございました。m(_ _)m