最近、ちょっと悲しい出来事がいくつか起こっいて、何だかメンタルがヨワヨワ状態のワタクシ・・・。

でも、同時に「それって偶然?それとも必然?」と思うような不思議な出来事も同時に起こっていて、「ひょっとして守られているのかな?」と感じることもあったりする。

そんなエピソードを忘れないようにブログに記録します。

(全て実話です。)

 

不思議体験「愛犬とのお別れ編」

 

先週のお話。

 

10日ほど前に、12年間飼っていた愛犬が虹の橋を渡って彼方の世界へ旅立った。

現在17歳の息子が3歳の頃に我が家にやってきたその子犬は、息子にとっては兄弟同然の存在。

物心ついた頃からそばにいて当たり前だった愛犬が死んでしまい、息子も私も深い悲しみに包まれた。

 

お腹に大きな腫瘍ができていたために、下痢や嘔吐が続き、食べることも飲むことも立ち上がることも出来なくなっていた愛犬は深夜1時半〜2時頃 家族が寝てい間に天国へと旅立ったようだ。

 

「そろそろ危ないかもしれない・・・」そう感じて愛犬の横に眠っていた私が息をしていないことに気づいたのが5月19日 深夜2時半過ぎ。

眠っていた息子を起こし、まだ温かかった身体を泣きながら二人で撫でてお別れの言葉を告げた。

 

そのまま朝を迎えた私たちは、タライにお湯をくみ嘔吐と下痢が続いて汚れていた愛犬の身体を温かいタオルで拭きあげ、汚れがひどいところはシャンプーをし、ドライアーで乾かした。

毛がフサフサになって綺麗になった愛犬はまだ生きているかのよう。

お布団に寝かせフワフワの毛布をかけお仏壇の前に連れてお花とお水、好きだったおやつをお供えした。

 

鼻から体液が時々出て枕元が汚れるので、息子は「かわいそう」と言ってこまめに枕変わりに顔の下に敷いていたキッチンペーパーを変え、体のあちこちに保冷剤を入れてあげ、愛犬の側から離れない。

ギターを弾いて歌ってあげたり、スマホで癒しの、音楽をBGMで流しながら話しかけてたり……。

その姿を見ながらまた涙が溢れてくる。

 

そんな一日と一晩をうちで過ごした翌日。

愛犬を大事に毛布でくるんで息子が抱っこし、車で約1時間のところにある愛犬の生まれ故郷であるブリーダーさんのところへ連れて行った。

 

ブリーダーさんのところには、お手入れやお泊りもお願いしてりしていたので、一緒にこの12年間の想い出を語った。

そして火葬の手配を依頼。

「本当にこれでお別れなんだね」と泣きながら愛犬との最後のお別れをし、息子と二人で自宅へと戻った。

 

私も息子も愛犬が旅立った後から悲しみのために眠れず、ご飯も入らない時間がまる二日ほど続いた。

愛犬がいないという事実はなかなか受け入れ難く些細なことで涙が溢れてくる。

「ペットロス」という言葉は聞いてはいたけれど、自分がそうなるなんて思ってもみなかった。

 

ただ、亡くなってから二日間眠らず食べられずの状態はさすがにちょっとマズイなぁとは感じていた。

特に、メンタルが弱い息子はかなりこたえているらしく、二日目の夜になっても「胸と背中が痛くて眠れない」と言う。

とりあえずベッドに横に寝かせ、何とか気持ちを落ち着かせなければと背中をさすってあげていた。

 

しばらく時間が経つと、どうやら背中をさすりながらウトウトとしていたらしい。

何だか夢を見てるのか、起きているのかわからないような状態になった。

そして、その時、不思議な存在の人(?)から「学びは全て順調です」と言われ、「ハッ!」と目が覚めた。

その存在は、人のような、人でないような、何となく男の人だったような、そして二人くらいいたような・・そんな感じだったけれど、記憶が定かでない。

ただ、「学びは全て順調です」という言葉を聞いて目が覚めた瞬間に、「そうか!大丈夫なんだ!」と、安心感に包まれて気持ちがスーーっと落ち着いてきた。

 

目が覚めた時、息子はまだ起きていた。

「今、夢の中で『学びは全て順調です』って誰かに言われたよ!」と息子に言うと、息子も「本当に?」と表情が明るくなってきた。

そしてその時まで暗くて悲しい気持ちでいっぱいだった私たちの間にほんのりと明るい光が差したように感じられた。

 

息子はそれからしばらくしてようやく寝付き、私も眠たくなったので自分のベッドへ行き、二人ともほぼ二日ぶりにぐっすりと眠れた。

朝起きたら、やっと食欲も出てきていて、悲しい気持ちも随分と落ち着き、当たり前の日常を始める力が湧いてきていたように感じられた。

 

家族の一員だった愛犬が旅立ってしまったことはとても悲しい出来事だった。

でも、「学びは全て順調です」という言葉を耳にした時、「この悲しい出来事の中にも学びがあったんだ」気づきをいただくことができた。

 

反抗期になり色々と衝突も多かった息子と「愛犬の死」という悲しみを共有したことで、昔のようなお互いを思いやる温かな気持ちが戻ってきたような気がする。

そして、愛犬の亡骸の側に寄り添い、甲斐甲斐しくお世話する息子の姿を見て、とんがってばかりいる息子の中にもこんなにも優しい気持ちがあったのだということを気づかされた。

親として息子が愛しく誇らしい想いでいっぱいになった。

 

そんな私と息子ですが、現在はお互い元気になって、性懲りも無く相変わらず日々バトルを繰り広げています😅。

でも、そんな息子ももうすぐ自立して親元を離れる日が訪れると思うと、残りわずかな子育ての時間も楽しみたいなぁ・・と感じている今日この頃です。

 

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