シニフィアン。ソシュール(F.de Saussure)。レヴィ=ストロース(Claude Levi-Strauss)。フーコー(Michel Foucault)。あるいは、ソレルス(Philippe Sollers)のLe Parc(公園)とテル・ケル(Tel Quel)。あるいはロラン・バルト(Roland Barthes)といった具合に、1969年4月に高校に入学するとパリの5月革命に関する書籍や雑誌があふれていた。とりわけサルトルの時代が終わっていたので、授業中に気楽に「存在と無」を読んで、疲れたらシチュアシオン(Situations)を読んだり、フランス文学の小説を片っ端から読むことができた。