川村拓夢選手。

探してみたら彼の絵もあった。

描いたのは一昨年。

いま貼らないとこの先、

その機会がないと思われるので、

貼ることにした。

現在の彼とヘアスタイルが違うけど、

それは気にしないことにして。

彼が転出する、

ザルツブルク(Salzburg)という街について、

移籍するクラブについて、

何も知らないので、

ちょっとだけ調べてみた。

ザルツ(salz)は「塩」。

ブルク(burg)は「砦」。

近くに岩塩の産地があることから来ているとのこと。

人口15万。

程よい規模の地方都市。

GoogleEarthを眺めてみると、

住めばすぐに都になりそうな、

おもむきのある街、

といった印象。

街の中央を、

ザルツァハ(Salzach)川が流れている。

川べりで育った僕には、

こたえられない景観。

丘の上の、

ホーエンザルツブルク(Hohensalzburg)城が、

街を見下ろしている。

すごく魅力的な建物ではないけど、

俗界から遊離したような雰囲気があり、

これまた、こたえられない。

モーツァルトの生地とは知らなかった。

僕はクラシック音楽は不案内もいいところ。

モーツァルトの曲も、

最後に聴いたのは80年代だったか。

ホームスタジアムの、

「レッドブル・アリーナ」は、

街の北のはずれにある。

空港も近い。

収容人員30,188名。

ピースウィングより若干大きめ。

クラブの正式名称は、

「FC Red Bull Salzburg」。

飲料メーカーの、

レッドブル社が経営しているので、

その名称になっている。

レッドブル社はブンデスリーガの、

「RBライプツィヒ」も経営していて、

ザルツブルクの選手には、

「転勤」の道もひらかれている模様。

これは川村選手にとっては、

有り難いことだ。

ちょっと目につく活躍をすれば、

すぐにブンデスリーガーに成れる。

レッドブル社は、

オーストリアの企業とのこと。

それも知らなかった。

ちなみに僕はレッドブル社の飲料は、

飲んだことがない。

ザルツブルクの位置を、

ハッキリ認識してなかったのだけど、

地図帳をひらいてみると、

ミュンヘンのすぐそば、

と言ってもいいところにある。

物差しをあててみると約140キロ。

ウィーンまでが約270キロなので、

半分の距離。

Wikipediaを見ると、

〈高速道路で西に140kmの位置にミュンヘン、

　東300kmに首都ウィーンという位置関係〉

と書いてある。

なぜ〈高速道路で〉となるのかわからない。

ジョークとしては耳にしたことがあるけど、

車でも歩きでも距離はおなじだ。

ミュンヘンはザルツブルクからは、

もう少し正確に言うと、

西北西に位置しているけど、

西南西方面には、

似たような距離(約160キロ)のところに、

インスブルックがある。

インスブルックのすぐ南には、

僕の長年の憧れ、ブレンナー峠。

僕はゲーテとおなじように早春に、

寒いドイツ・オーストリアから、

ブレンナー峠を越えて、

暖かい、太陽の国イタリアを訪れたい、

という夢を捨てきれずにいる。

ま、それはそれとして、

川村選手は世界最強5大リーグの、

ひとつ手前の世界に向けて旅立った。

喜ばしいことだけど、

ステップアップの可能性がどこまであるのか、

僕にはわからない。

わかるほどサッカーに詳しくない。

とにかく、スキッベ監督も言っているように、

ヨーロッパで活躍して、

いつの日かサンフレッチェに、

帰還してもらいたいものだ。

しかし、帰還の日に立ち会いたいけど、

もうじき73歳の癌患者の僕にとって、

それは非現実的すぎる願望かも知れない。

塩砦