今日、驚いたのは、

小泉進次郎さんの総裁選出馬会見で、

フリーランスの記者が、

 

〈この先首相になってG7に出席されたら、

 「知的レベルの低さで恥をかくのでは」

 と、皆さん心配しております。それこそ

 日本の国力の低下になりませんでしょうか〉

 (「JCASTニュース」より)

 

という質問をしたこと。

 

いくらなんでも、

本人を目の前にして失礼すぎ。

とても記者とは思えない。

というか人間とは思えない。

 

なぜこういう人が現れるのか。

と考えてみると、

月並みではあるけど、

最近SNSによる誹謗中傷がひどい。

 

その影響で、

どこで何を言ってもかまわない、

という浅見というか邪念というか、

身勝手な思いが、

知らず知らずのうちに、

多くの人に生じてきているからでは、

という気がする。

 

となるとSNSが、

普及してここまで来た流れは、

急に変わることはないどころか、

さらに勢いを増していく。

 

つまりその記者のような人物が、

増え続けることになって、

収拾のつかない、

とんでもない世の中になっていく。

 

と予測されるけど、

悪く考えすぎだろうか。

 

小泉さんに関しては、

僕は他の候補者より面白いと思っている。

彼のことをよく知らないので、

単なる印象にすぎないけど、

華があるし、

最も時代に合っているように見えるし、

あの新鮮さは捨てがたいと思うのだ。

 

 

ついでに、もうひとつ政治の話題。

 

今日のホリエモンチャンネルで、

亀井静香さんが、

次期総選挙は与党も野党も勝たない。

国民民主党の代表が、

総理になるかもと言っている。

 

僕は立民党があまりに情けないので、

与党の圧勝では、

と思っていたのだけど、

昔から一家言ある大先生の、

洞察力には敵わない。

 

僕はその高見を拝聴した。

 

いずれにしても僕は、

政治に関してはどこまでも傍観者。

深く立ち入る気はないし、

譲れない考えもない。

 

60年代の学園紛争が鎮圧されたとき、

僕は活動家ではなかったけど、

絶望感に打ちのめされて、

もうずっと傍観者でいようと思った。

そしてその決意どおりにここまで来ている。

 

 

またまた工藤静香さんの話題。

最近、彼女の絵ばかり観ているような気がする。

 

今日も開催中の二科展に出品している、

「光風霽月(こうふうせいげつ)」

と題された絵を観た。

 

何度も話題にするのは、

すごく残念に思うからだ。

 

彼女のファンということではない。

彼女は僕の守備範囲には、

間違っても入ってこない。

 

とにかく彼女は絵画的センスがある。

そして努力もしている。

しかしずっと空まわりしている。

 

基本的な約束事を教えてあげる人がいれば、

すぐにマトモな絵になるはずだけど、

そういうセンセイはいないようで、

シロートな絵ばかり描いているのだ。

 

何という悲しい現実!

 

今回の絵も真ん中に女性を立たせて、

立たせるのはいいけど、

顔を真っ正面から描いているので、

アゴの下の部分、

アゴの先からノドにつながる部分が、

見えなくなってしまっている。

 

こないだも説明したように、

アゴとノドが画面上でつながっていると、

両者の関係を描きやすいけど、

つながる部分をなくしてしまうと、

アゴとノドの距離・位置関係を、

正確に表現できる描写力が必要になる。

むずかしすぎ。

 

あなたの描写力では無理だよ。

こんな感じの構図にしたら?

じゃなければこんな感じに。

あるいは・・・

 

他の問題点もあるけど、

とりあえずそうアドバイスしたくなる。

 

しかしセンセイがいないということは、

もしかしたら彼女には、

自分の絵に注文をつける人を寄せつけない、

バリアーのようなものがあるのかも知れない。

 

だとしたら自業自得だけど。