明日はCT検査。
前回は1月。
問題は何もなかった。
去年、胃癌の手術後、
20センチも切った傷口はちっとも痛まないのに、
ものを食べると左脇腹が痛むという症状が続いていたので、
回診に来た若い医師の判断で、
急遽CT検査をすることになった。
そのとき、痛みのほうは原因不明だったが、
肺血栓が見つかり、大騒ぎになった。
念のため、もう一度検査するということで、
上階の病室に戻ってきたばかりだったのに、
すぐにまた、地下の検査室に赴いた。
2回目も、結果はおなじだった。
急いで病室に来た看護師長に、
許可が出るまでベッドから下りてはいけません、
と申し渡されると、病室にトイレがあるのに、
尿瓶とおまるが運び込まれ、
いかつい機械のくっついた新たな点滴がセットされた。
どうなるのかと思ったが、意外と早く、
2日ほどで看護師長の指示は解除された。
それ以後、飲み薬だけの治療になって、
いまも飲み続けているのだが、
さいわいにして、前回の検査でも、
癌の再発・転移だけでなく、
その血栓も姿を現していなかった。
前にも書いたが、自分の場合はタチの悪い胃癌。
手術から1年くらいで、
再発・転移がよく見られるとのこと。
手術から1年3ヶ月。
今の時点で、その気配は感じない。
手足がシビレているせいで、
ものを落としたり、つまずいたりはするが、
食欲は旺盛だし、睡眠もそれなりに取れている。
とはいえ、癌はひそやかに進行するもの。
気配がないからといって、無問題とは限らない。
しかし、なるようにしかならないし、
担当の先生への信頼は絶大なので、
何があっても、言われることを受け入れるだけ。
その姿勢は、いまも変わらない。
生きているかぎり、変わらないだろう。