昨年末、20数年ぶりにMacのパソコンを買った。
前のMacは、わが初代パソコン。
2代目からはWindows。
電子百科事典「エンカルタ」に惚れ込んだのが、
切り替えた理由。
ただ「エンカルタ」はエラーが頻繁に生じ、
徐々に立ち上げる気が失せていって、
残念ながらロクに役に立ってくれなかった。
しかし、その後も惰性で、
Windowsのラップトップをずっと使い続けた。
久々のMacは、デスクトップピクチャの、
サンタ・カタリナ島ウエスト・エンドの最果て感が気に入っている。
写真を見るかぎり、いっけん無人島のような印象だが、
サンタ・カタリナ島は、立派なリゾート地で、空港もある。
まあ、ロサンゼルスの目と鼻の先に位置するわけだから、
開発されるのも無理はないけど。
1度行ってみたい気もするが、
ウエスト・エンドは人を寄せつけないところだし、
リゾートエリアしか一般人に開かれてないとすると、
仮に海外旅行に耐えうるまでに体調が回復したとしても、
心は動きようがない。
自分の乏しい体験の中で、
最果て感ナンバーワンは、下北半島の尻屋崎か。
地理的には、大間崎や竜飛崎ほどの近距離ではないにせよ、
海の向こうに北の大陸があって、最果てとは言えないだろうが、
自分が行ったときは、雲が重く垂れこめ、
ただでさえ灯台と土産物屋1軒しかない殺風景な岬の先端は、
陰鬱で、静まりかえっていて、
まさに大地の果ての果てという印象だった。
何年か前に、日本最北の地、宗谷岬に赴いたが、
得ていた情報どおり、観光地化されていて、
最果て的味わいは、皆無といってよかった。
海外では、最果て的なところには、
モン・サン=ミシェルしか行ったことがない。
モン・サン=ミシェルは、
何はさておき、周囲の景観がすばらしいが、
地続きの最果てというより、
人間の世界がいったん途切れてその先に出現した、
夢の世界のような印象が強かった。
しかし、考えてみれば、ロスも最果てと言えるだろう。
カリフォルニアは、西部開拓者にとっては最果ての地だったわけだし、
自分もロスからサンフランシスコまで、
海岸沿いを車で走り抜けたことがあるのだが、
そのとき車窓に見た大海原は、実に荒凉としていて、
最果て度数は半端ではなかった。
2代目Macは、今のところ快調。
ま、買ったばかりなので当然だが、
日記を書く以外ほとんど活用できてないので、
今のところ宝の持ち腐れ状態、
といったほうが的を射ているだろう。