AM6:00-8:00▶バイト

 AM8:25-PM15:30▶学校 

PM16:00-21:00(22:00)▶バイト 

そんな生活を繰り返してた高校3年生。

逃げるように、目を背けるように、がむしゃらにやってた毎日。 

「私は負け組じゃない」 

そんな思いが強かったあの頃。

 泣いたよ。泣いてたよ。

 なんで自分はみんなと同じじゃないんだろうって。

なんでみんなと同じ道を歩けないんだろうって。

成績は下がる一方。

それでもみんなと同じように、同じ内容を勉強してたよ。

 負けたくなかったよ。でも。でも私は負けた。逃げた。

 みんなと同じようにはなれなかった。 

戻りたいよ。

バイトしてたってみんなと同じ点数取れたよね?

もう少し寝る時間削って上手く活用すれば取れたよね?

でも私は知っててもやらなかった。

 頑張るみんなを妬んだ。羨んだ。

ごめんね。ごめんね。ごめんね。

 学校に行けば笑顔で、バイトに行けば笑顔で。

でも怖かった。

 私はみんなと同じスタートラインにも立てなかった。

 「違うよそうじゃない」

 きっと周りはそう言うよね。

でも私にそんな言葉はいらない。

 「そうだよ。お前は同じ土俵にすら立てないんだよ」

 そう言って欲しいんだよ。

 薬を飲んでやり過ごした毎日。

傷つけてやり過ごした毎日。

 それでも悔しくて声を殺して泣いたあの日。

 もう私にはそんなにやれるほどの気力なんてないよ。

泣いて泣いて泣いて。

残ったものなんかひとつも無い。

 私は頑張るあなたたちが物凄く怖かった。

 私だって頑張ったつもりだったんだけどな。

でもそれは「つもり」にすぎなくて。

何一つ勝てやしなかった。

 あなたたちを見る度に吐き気がした。

目の前が揺らいだ。

生きてる心地がしなかった。

 そうやって繰り返される毎日。

楽しくなんかなかった。

息苦しかった。

早く抜け出したかった。





ごめんね