こんにちは
公認心理師/臨床心理士のAkikoです
 

これまでのあらすじ

Akikoはトラウマセラピーである
SE™に興味を持ったけれど

セッションを受けるまでには至らなかった

しかし体は着々と準備をしているのを認めて

覚悟を決めトレーニングとセッションを受け始めた

 

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この記事ではセッションを受け始めて1年後の変化

➀ポンコツになる

→刺激(ストレス・出来事)に対する反応パターンが変わった
を書いています

 

長いので時間のない方は最後の〈まとめ〉をどうぞ

 

 

ご近所のお地蔵様 大切にされているのを見るとほっこりします

 

これまで、特に出産後の私は

『やらかさない』し『やりすぎる』人

だったんですね

私失敗しないので的なw

でもそれは緊急事態下あるいはそれに備えて

ずっと緊張していることでなせる業だった

 

ドクターXの大門先生だって

手術以外ではポンコツな所があるのにね

 

SEが依拠しているポリヴェーガル理論で言う所の

交感神経(アクセル)が常に働いて高止まり

かつそれを抑え込むために

背側の副交感神経(急ブレーキ)も働かせていて

 

仕事や家庭生活を高い活動レベルで

沢山こなしていたけれど

週末には寝込んでいる

または病気になって強制終了になる

というパターンでした

 

予定外の仕事の依頼が来ても

何とかやりくりして受けようとするし

掃除などの家事も全然休まないでやっちゃう

 

普段そうでもないのに疲れている時ほど

雑然とした部屋が気になり

『キレイにした状態でゆっくり休みたい』

『大変でも今やっておけば後が楽なはず』

というな強迫的な思考でやりすぎる

つまり交感神経でぶっちぎろうとするパターン

 

自分的には疾走感があって気持ちいいんですよね

アドレナリンなど出てたのかな

 

SEのトレーニングやセッションを受けて

これは刺激やストレスに対する

神経系の反応パターンだなと気づきました

 

一旦ストップしてみる

ゆっくりやってみるなど

タイトレーション(滴定:ちょっとづつの意)の技法を使うと

よいと言われたので

 

疲れてきたから掃除の手をとめて

ソファに座ってみたら

何故かすごく気持ち悪い

そしてイライラするぅ~
なんだか胸のあたりや手足が不快なんです

チッと舌打ちしたいような

疲れを感じているのに止めると不快って不思議ですよね

 

そのイヤさに耐え 掃除機を置いて

散らかった状態の部屋のソファで

10~15分くらい休むことを繰り返すと
つまり交感神経が振り切れないうちに

ゆっくり下がってくるようにすると

 

段々イライラすることなく

あ、そろそろ疲れてきたから

一息入れよう

と思えるようになったのが3カ月くらいかな

座ってちゃんとふう~ってため息ついてました
前あった不快さがなくなったし

テレビとか眺められる

 

そして半年くらいすると

○分くらい休めばまた復活して

次の活動はこれくらいできるぞ

というのが分かるようになってきました

 

1年経った今では

自分に適していて余裕を残した活動量

要するにキャパ内で納められるようになりました
以前の6~7割の活動量になっていますが

週末に寝込むことはもうありません

 

『ならよかったじゃん』

となりそうですが うーん

自分的にはちょっとポンコツ感があるんですよね

以前はもっと沢山できたのに!とか

デキる自分に対して後ろ髪引かれる思いでしょうかね

疾走感の気持ち良さが懐かしいというか

 

それと最近忘れ物やうっかりのやらかしを

フツーにするようになったので

これもポンコツ感を高めてるんですけど

何と以前はほとんどしなかったんですよね

更年期も重なっているのだと思いますが

交感神経バリバリで覚醒度が高かったのが

文字通りぼんやりするようになった

 

自分がうっかりするようになったら

他者(主に夫)のやらかしにも寛容になれて

『そういうのあるよね』

とイライラが減りました

 

まあ交感神経バリバリなのも

体力がある頃だから出来たことだし

いい思い出かなあ
 

 

 

あとはね

それ今考えなくてもいいのでは?

ということまで心配して備えてしまう

『警戒モード』『いつも・ずっと緊急事態』

という体の記憶

 

これは長男出産に際し

前期破水をして34週で早産したことが

トラウマになっていたのではないかと

私のスーパーバイザーから言われました

 

実際その破水した時の事を

トレーニング中に扱ってもらったのですが

当時は凍り付いてたのか解離してたのか

現実感がなく淡々としていたのです

 

夜中に産院に運び込まれた時の

廊下の冷え冷えした感じや

主治医の目の下のクマを見て

『先生夜中に叩き起こしてゴメンなさい』

と思ったのは覚えてるのですが

 

その時ホントはやりたかった動き

『産科医師にしがみついて助けを求める』

他の方達からのサポートも受ける中で再現したら
 

なんかちゃんと完了したんですね

『もう、大丈夫だ』

『無事に生まれた』

という感覚 

胸を中心に全身がはあ~っと力が抜けるような

それと

『今は長男も元気に育って17歳になった』

と事実がつながって

 

トラウマティックな出来事に

日付がついてちゃんと過去のものに

なったのではないかなと思います

 

何かの有事やイベント時には

このトラウマを受けた時のパターンが

交感神経の高まり

不安や焦燥感で圧倒される感じ

その後ずっと胃のあたりがサワサワする感じ

行動は過剰すぎるほど備える

として顔を出してくるんですけど

 

数日前に『次男が捻挫したから病院に連れて行って』と

学校から連絡をもらった時には

かなり違っていましたよ

 

一瞬背中がザワッとして心臓はドキッ

交感神経・背側副交感神経の働きが

両方UPしましたね

そりゃしょうがない

 

でも受診に付き添いながら必要なことをして

『これであとは様子を見ながらだよね』

と比較的短時間で通常モードに戻れました


以前だったら、1ヵ月先ぐらいまで

送迎の予定を組んだり

食料をドカッと買い込んでいたと思うのです

子供が病気やケガをすると買い物に行けない

食料が尽きる恐怖というのもあったし

腹が減っては戦が出来ぬ!という

闘争反応が出て

それが危機が去っても続いていた

 

今回は買いこんでないぞ

ということは多分

かなりエネルギーの浪費がなくなってるんじゃないかな

結果はどれくらい先に出るのか分からないけど

この1週間は通常モードの生活

=高まった交感神経が下りてきて落ち着いている

になっていると思います

 

 

〈まとめ〉

HSPは刺激に対して自律神経系の交感神経が

活性化しやすいというデータがある

 

自分は活性化したまま高止まりになるパターンがあったが

若さと体力があった頃はなんとかやっていた

 

出産における危機がトラウマとなり

神経系では交感神経系の活性化が続き

リラックスする/休むが

うまく出来なくなり(調整不全)

内科的な病気にもなった

 

SEを学び、日々の自分の内側を観察し

セッションを受けることで

危機的な出来事に対しての

未完了の動きが完了し

神経系のパターンに気づき

意図的にゆっくりにしたり

やりすぎないようにして新しいパターン
=神経系の穏やかな上下の波

を獲得しつつある

 

これは回復しているということらしいですよ

 

 

次回は

②エモさに耐えられるようになる

 →耐性領域が広がった 

です! まだまだつづく

 

 

SE的セッションに興味ある方はどうぞ