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台風26号が去ったかと思うまもなく27号・28号が発生した。
泣き面にハチである。
家の近くには県指定文化財の伊波城跡があるが、
滅多に訪れることもない。
雨後の陽気につられてふらっとやってきた。
城跡は琉球石灰岩の断崖を利用した城(グスク)であるが
中城城跡や勝連城跡のような立派なグスクではない。
自然石をそのまま利用した
野面積みの城壁(石垣)はお世辞にも立派とは言えない。
まさに
「夏草や兵どもが夢の後」で昔の面影はない。
密が豊富なのか、ミツバチが多い。
石積みの彼方此方にセイロンベンケイやツルボの群落がみられる。
ごろ石を被うようにして咲いているツルボ
ツルボは峠を越しているがまだ花がのこっていて、
廻りを忙しくハチが飛び回っている。
花はしたから咲き昇っていく無限花序
童謡を口ずさみながらのシャッター音は、
軽やかで心も弾む秋日和であった。
冬に備えての密集めなのか?
ツルボ
Scilla scilloides
ユリ科 ツルボ属
ヒガンバナと同じく有史以前に入ってきた
史前帰化植物だといわれるが、
沖縄産もそうなのだろうか 疑問である。
地中にはラッキョウのような鱗茎がある
鱗茎はデンプンを多く含み、
飢饉の際に食用にする救荒植物として古い時代から
知られているので 食したことがある。
水洗いをして、食塩水で茹でてアク抜きしたものを煮詰めて味付け、
団子3兄妹にして食した。
一寸粘りがあり珍味であった。
*世界有用植物事典 p966には
「鱗茎は澱粉を含み、食用となる。
また葉もゆでたり、いためたりして食用とされる。」
と紹介されている。