ウェブサイトにお抹茶茶碗のアップがつづきます。なるべく個性的な絵付けのものからアップしてるつもりです。

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●京都清水焼 やまなか雅陶
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絵付け・・・

京焼・清水焼の特徴の一つとして絵付けがあります。

染付、赤絵、金彩、様々な技法を駆使して描きます。

京焼の場合、その絵付けのキャンパスともいえる生地は

磁器・・・陶石と呼ばれる、白い石をすり潰して作った粘土
陶器・・・あらゆる焼成に耐える耐火性の高い土を精製した粘土

の二種類あります。

磁器への絵付けは洋食器では主流ですし、その源流は中国大陸に求められます。

では陶器への絵付けは?

幾何学的な文様であったり、簡単な草花文様は見られますが、これほど陶器に繊細なタッチで様々な文様が描かれているのは世界的に見ても京焼が一番古くなります。

photo:01


抹茶茶碗 梅

photo:02


抹茶茶碗 白椿


もちろん現在では京焼から派生して各地で陶器にも絵付けされています。


ではなぜ京焼でこれほど陶器に絵付けするようになったのでしょうか?


京焼は焼き物の産地としては新しい方です。

そもそも、原材料の大量産出地ではない京都で焼き物を作る意義が何だったのか?

簡単に言いますと
それは平和の訪れた時代に京都では茶の湯が流行しだします。
また貴族達もそれぞれもてなしの器を揃えるべく各地から陶工を呼び寄せ様々な趣向の器を自らの目の行き届くところで作らせたわけです。

こうして京焼が興るのです。

ただ当初磁器の製造技術は九州にのみありました。その貴重な技術はなかなか外部の者には触れられず長く守られていました。技術の先進性と圧倒的な原材料の産出とで九州の焼き物にその優位性がありました。


その中で

絵付けしたいけど陶器にしかまだ出来ない、というジレンマと

偶然なのかなんなのか、

茶の湯で求められる器、の風合い、がマッチして京焼独自の絵付けの世界が花開くわけです。

『京焼の絵付けの世界』つづきます


偶然のテーマでした。ちょうどこの記事を書いている時に、焼き物先進国有田焼。その高い技術支えた巨匠14代酒井田柿右衛門さんがお亡くなりになられたとの情報を得ました。

心よりお悔やみ申し上げます。。