清水焼は京焼・清水焼とも京焼とも言われることがあり、どう違うの?と聞かれることが多いです。

京焼・清水焼は経済産業省の指定する伝統的工芸品としての正式名称です。

京焼とは京もんといったニュアンスで、江戸時代には京都盆地を囲むように小規模の窯場があり御室焼やら粟田焼やら称していたようで、それらの総称として京焼、と呼ばれ清水焼も京焼に含まれています。

京焼の中で前項~その1~で述べた要因なども含めて清水焼の生産規模が大きく現代まで続いたことから、京焼の代名詞として清水焼がブランド化されていきました。

今では宇治など清水以外で作られたものも京焼・清水焼と呼ばれます。

京都の清水焼専門店 やまなか雅陶のブログ ~陶器職人~-120921_1259~010001.jpg

産地偽装が問題になってから清水焼を扱う商社の中には京都府下で作られていないものは扱わないところもあるようですが、たかだか100年ほど前に区切られた行政区画にどれほどの文化的な意味合いがあるでしょうか?
土地の事情も京都市内に新たに窯元を築くことも簡単なことではありません。

たとえ隣接する他府県に窯を持つ者でも、清水焼の窯元や訓練校にて高い技術を修得した職人が京都の問屋、清水焼専門店に向けて出荷した高品質の製品であれば京焼・清水焼と認定し文化的な見識のもとに京焼・清水焼としてのブランド価値を高めていくことが求められます。

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