メスについては働きバチで、オス雄バチって呼び方から既に、何となく女性側から講義を受けてしまいそうですが、一般的な俗称ですので、もし疑義がございましたら、協会並びに国の方へ。

さて、冗談はこのくらいに致しまして・・・

働きバチのご説明の際に、働きバチはすべてメスだと書きました。では、オスは居ないのでしょうか?

オスのミツバチは居ます。

でも、働きバチではありません。ここではオスのミツバチを雄バチと書かせて戴きます。(上述通り、俗称です)

彼等は働きバチより、パッと見、少し大きめな身体でずんぐりむっくりで堂々としていますが、働きバチのような針を持っておらず、花々から蜜や花粉を集める能力も最初からないのです。

技能訓練を受けてもいませんし、学習もしていません。

では、何をしているのか?何のために生まれて来たのか?

WHY?
FOR WHAT?


はい、雄バチはミツバチの繁殖のためだけに生まれて来るのです。人間界の男性側からしたら、働かずに子作りだけに専念すれば良いと言う響きは、一瞬、「それ、良いじゃん!」なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。

それはもう毎日、朝から晩まで女王バチとの通称『結婚飛行』に出かけ、ここで結婚と言う名の交尾に成功した雄バチは・・・

すぐに死んでしまいます。

えっ!え、え、え?でしょ(笑)。

詳細は後述します。

しかし、ここが面白いのですが、結婚に失敗した他の雄バチは結婚が成功するまで、ず~っと巣の中で暮らせるのです。これは、いわゆる居候のような状態ですが、この居候のお世話も働きバチの仕事のうちです。

人間界で言うならば?とんでもない厄介者?

しか~し、人生、いや蜂生もそんなに甘くはないのです。

秋になり花々の蜜や花粉が集まらなくなると、何もしない雄バチは、もはや用済みですから、巣から追い出されてしまい、結果、飢え死にしてしまうのです。自分で働かない訳ですから、そうなりますよね。

厳しいのですよ、オスにとってもミツバチの世界も!