金曜土曜、「カヴァパリ」の本番であった。
二本立てというのもあるけれど、今回は本当に大変だったし、疲れた。
「カヴァレリア」の方は、一度経験もあるし、そんな複雑な音楽ではないので、問題に思っていなかったんだけど、「アカザ」の合唱で、途中でむせて咳を押さえていて歌えなくなってしまった。
ああ、それまでノリノリで歌っていたのに、なんというテイタラク。
まあ、他の部分はうまくいったと思うけど。
ただ、一番最後の「アー!!」がやっぱりハーモニー変だった。
自分が正しくだしたつもりでも、他が色々?なので、はたして自分は正しかったのか、よくわからない(笑)
まあ、ランダムな声の方が叫びらしくはあるかもしれないけど・・・
ここ、こんな難しかったっけ?と思い、前回の公演の楽譜を見たら、×されて「なし」と書かれていた。
できなかったから、どうせ影歌ということで、ソリストだけが歌ったってことなのかな。
一応、それ以外はまあまあうまくいったと思っている。
問題は「道化師」
これは難しい。
本当に難しい。
一度、うすくやったことはあるけれど、その時の合唱はほとんどがカットされていて、実際の合唱の30分の1くらいしか歌わなかった。
今回、フルバージョンの合唱だったが、まあ難しいこと!
歌詞がまず難しい。
同じ音型で、言葉が違うパターン、頭の単語が「チェル」「ケ」「ヴィア」「ペル」で始まるフレーズがややこしい。
そして、転調も激しく、そして歌い手の予想をはずす転調で、これも難しい。
動き回りながら、
「次はヴィア」
とか、考えて歌っているのは、きっと目が虚ろというか、もしかしたら白目向いているかも。
とにかくカオスな状態なので、指揮を見ないで出ている人もいるようで、なにやら拍からはずれたり・・・そうすると掛け合いで出る方もずれていって・・・・・・まあ、とにかく大変なのである。
ピッチ正しく取りたいとは思うけれど、カオスなので、もう何が何やら・・・
ああ、大変。
ようやく席についたら、ホッとする。
しかし、芝居を見ている間にも、反応するところがあって、
「コーマレ・・・」
のところが落ちやすい。
芝居を笑いながら見ていると、終わっているのである。
そして、最後の殺人シーン。
子供の目の前で二人殺されるって、なんて話なんだろう。
まあ、とにかくとにかく大変であった。
1幕も大変なんだけど、それでも最初のカオス状態も無事歌ったし、鐘の合唱もバッチリといい感じ。
2幕、がんばったけれど、やっぱりポロポロと落としたところがあったような・・・というのは、忙しすぎて自覚する暇もなかったのである。
今までやったなかで、「マノン・レスコー」がとにかく大変と思っていたけれど、「道化師」もかなり難しい。
もしかしたら、マノン以上かも。
まあ、そんなこんなで色々大変だったけれど、見に来た友人は、今まで見た私の公演の中では、一番良かった的なことを言っていた。
ソリストがうまかったしね。
そして、
「合唱難しかったでしょう」
との言葉も。
観客から見ても大変さがわかる合唱なのね。
あ、「マノン・レスコー」は合唱すごく大変なのに、観客にはそれが伝わらないんだよね。
ともかく、色々あったけれど、終わってほっとしている。
荒川オペラシリーズ 第67回公演 「カヴァッレリーア ルスティカーナ」「道化師」
2024年3月15日(金)18:00開演
3月16日(土)16:30開演
日暮里サニーホール
[2024年3月15日(金)16日(土)]