先週某日、ネットを使っている時に、突然警告メッセージ&アナウンス!
「不正な操作を行ったため、中断しました。解除する場合は、再度マイクロソフトのアカウントを入力してください。データが破壊される恐れがあるため、電源は切らないでください。不明の場合は画面に提示されているサポートセンターにお電話ください。」
なんかそんな内容だった。
これをずっとパソコンが言っている。
キー操作は不可、マウスも動かない。
マイクロソフトのアカウント?ええ、なんだっけ?
そもそも、アカウントを入力するにも、そこにカーソルが行かないので、できやしない。
えええ~、どうしたらいいの?
その間、ずっと、パソコンはしゃべっている。
終了すると、データ壊れるって??
えええ~~~
画面には、サポートセンターのフリーダイヤルが出ている。
電話するしかないか・・・
「0101・・・・」
ポーーポーーポーー
相手が出る。
「・・・・・(無言、ざわめきは聞こえる)」
あれ?
「あの、マイクロソフトのサポートセンターですか?」
「・・・はい、そうです」
なんか違和感。
普通サポートセンターはそんなトロいグリーティングはしないと思うけど。
「はい、〇〇サポートセンター担当××です」とか言わないか?
「あの、使っているパソコンが突然止まってしまって・・・」
「ああ、それは、正しくない操作をしたからです」
相手はネイティブ日本語ではない、外国人のようだ・・・
また違和感が・・・
ただ、最近は多様性の時代である。
IT業界は英語が共通言語というではないか、外国人のこともありえるのかも。
「どうやったら、直りますが?」
「はい、直すことはできます。ただ、お金がかかることを了解してください」
「お金ですか?大体いくらくらいですか?」
「そうですね×××××(騒音)×××」
「あの、周りがうるさくて声がよく聞こえないんですけど」
「サポートセンターですので、いっぱい電話しますからうるさいんです」
違和感・・・
普通、サポートセンターはマイクとヘッドホン一体のあれつけて、対応しないか?
「お金は、4万円です」
「えっ?そんなにかかるんですか?それは絶対ですか?」(私の会話も外国人みたいになっている・・・)
「かかります。払わないとあなたのパソコン壊れます」
「4万ですか・・・・」
私のパソコン内データは4万の価値もあるだろうか?
そりゃあ、思い出の写真とか、記録とかあるけど、なかったらなかったで別に困らないような・・・4万あったら、新しいのも買えそうじゃないか・・・
と、ちょっと考える。
「えっと、4万だったらいいです」
「いいんですか?あなたのパソコン壊れますよ」
「いいです」
そして、電話を切った。
ちなみに、その間、ずっと私のパソコンは警告メッセージをしゃべり続けている。
うるさい!
パソコンは強制終了した。
そして、起動・・・・
ドキドキドキ・・・
起動した。
別に以上はない。
ネットもつながった。
データもいる。
・・・よかった・・・・
そして、よーやく、気づいた。
詐欺だったのだ。
遅い!遅すぎる!!
もっと早く気づけよ!
サポートセンターのフリーダイヤルが「0101・・・」でまず変だろう。
国際電話じゃないか?
発信音が「ポーーポーー」も日本じゃないだろう。
ざわざわした環境での外国人のたどたどしい日本語のオペレーターもいかにも変だろう。
パソコンの状況も聞かずに「お金かかる」も変だろう。
しかし、私は違和感は持っても詐欺とは確信しなかったのだ。
仕事している時なら、もっと早くに気づいたんじゃないかと思う。
最近の生活が危機感を薄れさせたのか・・・
ともあれ、アカウントも取られることはなかったし、金も払わなかった。
せいぜい、国際電話の請求がくるくらいのものであろう。
昔ならいざ知らず、最近は国際電話もそんなベラ高くもないだろう(希望だが)
せいぜい3分だし。
この程度ですんで良かったと思いたい。
自分の危機意識を高める訓練だったということにしたい。
しかし、パソコンがしゃべりだすと、焦るもんなんだね。
ちなみに、私はどこの国に電話をかけたんだろうか?
請求書がちょっと楽しみ?でもあるのだ。