【子どもは大人の姿を見ている】


僕がまだ大学生だったころ、アルバイト先で学んだ情報が衝撃的でした。


「日本の子どもたちは、両親や先生など大人のことを尊敬していない。」


これはOECD(世界協力開発機構)が世界186カ国の中学生約2万人に対してアンケートをとった結果であり、当時の私が耳にした情報は30年ぐらい前の情報でした。実際には20数%の生徒が、親や教師を尊敬していると答えたようですが、世界の中では最下位レベルででした。


2018年に再度アンケート調査が行われました。


「親や教師を尊敬していますか?」


その結果、日本では尊敬していると答えた人が20.2%で、結果は世界最下位の186位。

世界1位は、韓国で89.5%の子どもがYESと答えました。

2位は中国で86.9%、世界平均は70.7%です。



僕はその当時とてもショックで、悔しさがこみ上げてきました。


自分は親を尊敬していたし、大学時代にはバイト先の社会人の方々、地域の大人にとても刺激を受け、素晴らしい方々が沢山いる、という色眼鏡で世界を見ていました。


だからこそ、悔しさや悲しさを感じると同時に、


「輝いている大人の姿を見せたい!」


と強く思いました。


もちろん人間ですから、疲れているときもイライラするときも、元気が出ないときもあります。


でもなるべくなら、子どもたちにありのままの笑顔を見せたいし、楽しんでいる姿をみせたい。


助け合っているところや喜び合っているところを見せたいです。



どう感じるかは、子どもたち次第なので、


淡々と自分を磨き、子どもたちのような純粋な気持ちで、子どもたちと関わっていきたいと思います。


先日開催したサンテココア水鉄砲合戦2021でも、お父さんやお母さんが全力で楽しんでおられました。何も言っていないのに率先してゴミを拾うお母さん、掛け声やパワフルな動きで会場を盛り上げるお父さん。


そのような自然な優しさや子どもたちを喜ばせたいという親の姿、大人の姿は、きっと子どもたちに伝わっていると、僕たちは思います。


子どもたちが安心して楽しめ、夢中になれる教室であるために、まずは大人である僕たち自身が成長し、少しでも良い影響を与えていきたいと思います。