「活撃 刀剣乱舞」第9話「元の主」!
こんにちは、山村竜也です。
私が時代考証をつとめるアニメ「活撃 刀剣乱舞」の第9話がオンエアされました! TOKYO MXでは8月26日(土)深夜24:30から!
今回は、幕末の慶応2年(1866)1月23日、京都の伏見が舞台です。
第二部隊に与えられた任務は、伏見の船宿・寺田屋で襲われた坂本龍馬を、史実のとおりに無事逃がすこと。
土佐藩の志士にして幕末一のヒーロー・坂本龍馬がついに登場しました↓
龍馬といえば暗殺されたことが有名ですが、このときはまだ殺られません。
寺田屋で襲われたときは、恋人のお龍が危機をすばやく知らせたことと、盟友高杉晋作からもらったピストルのおかげで、なんとか逃亡することができました。
龍馬がいつもピストルを持っていたわけではなく、事件の直前に高杉が護身用にと渡してくれたピストルでした。それがすぐに役立ったのだから、運命というものは不思議です。
ただし、敵を二人撃ち倒したあと、そのピストルを持った手を斬られ、指に深手を負ってしまいます。やむなく、ピストルは放棄して、寺田屋から脱出した龍馬でした。
画面でも手から大量の出血をして、命からがら逃亡する龍馬の姿が描かれていましたね。
そんな龍馬を助け、初めて顔を合わせる陸奥守。嬉しいのだけれどそういうことはいえない、複雑な心境がよく伝わってきました。
そして、手の負傷のため、「もう刀を握るのは難しいかもしれんのう…」とつぶやく龍馬に対して、陸奥守はこう返しました↓
「握れんかもしれん。使えんかもしれん。それでもどうか、そばに置いてやってくれ」
そういって、刀剣・陸奥守吉行を龍馬に返却します。
ああ、なんてシーン。涙があふれて止まりません。家族が見てなくてよかったよ。
「活撃」の陸奥守、なかなかイイとは思っていたけれど、ここまで私の心をわしづかみにしてくれるとは。
龍馬が去ったあと、感傷的になりながらも明るい表情の陸奥守↑
「そのときまで、見せてやってくれ…。わしはおんしの生き様が好きやき!」
そのときとは、つまり最期のときです。
史実上、この翌年に龍馬が暗殺された現場に刀剣・陸奥守吉行はありました。
龍馬はすでにあまりうまく剣が使えなくなっていたけれど、その最期のときには陸奥守は龍馬を守って戦ったのです。
もう…あんまり泣かせるなよ。