2021年、ロレアルと資生堂はブランドの売却や買収が話題になっています! | 化粧の日本史ブログ by Yamamura

化粧の日本史ブログ by Yamamura

昔の化粧から今の化粧まで、
化粧と社会、化粧と文化に関する
さまざまな話題をとりあげていきます。









サイト内の文章・写真などの複製、無断転載を禁止します

◆エッシー、ロレアルパリのメイク部門が日本撤退。資生堂も日用品事業を別会社に!

 

こんにちは、山村です!

 

昨年から続いているコロナ禍の中で、

化粧品業界もいまだ苦戦中です。


ロレアルグループは、2021年末をもって、

「ロレアル パリ」のメイクアップ事業と、

ネイルブランドの「エッシー」が、

日本から撤退すると発表しましたショボーン

エッシー、色が多くてキレイだったのに…汗

 

(エッシーのネイル。 essie アメリカの公式サイトより転載)

 

ロレアルグループでは、昨年、

「NYX(ニックス)」も日本から撤退していますビックリマーク

 

「NYX」は、ロサンゼルス発のプチプラコスメ口紅

メイクの色のバリエーションが豊富でしたが、

2018年の日本上陸から、わずか2年半で終了汗

 

下の写真は、NYXアメリカの公式サイト。

アメリカでは人気のブランドです!!

 

 

2ブランド撤退の一方で、

ロレアルは今年2月に、

ドクターズコスメ「タカミ」を傘下に収めるなど、

日本市場においてブランドの整理や

再構築を積極的に行っています。

 

日本のメーカーでは、

業界一位の資生堂に大きな動きがありましたびっくり

 

2016年に締結した

「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」

のライセンス契約を年内で解消。

4月に発表された時には驚きましたビックリマーク

 

さらに、2010年に1800億円で買収した

「ベアミネラル」と、

2016年に買収した「ローラ・メルシェ」も、

売却するとのニュースが流れています。

(資生堂は、噂にすぎないという反応ですが)

 

そういえば、資生堂が2015年に提携した

「バーバリービューティ」も、

2017年に2年足らずで提携終了しましたよねあせる

 

それだけでなく、資生堂は、

スーパーやドラッグストアが販売ルートの

パーソナルケア事業を会社分割。

 

7月1日に新会社「ファイントゥデイ資生堂」

としてスタートさせるなど、

大胆に再編を進めています!!

 

新会社へ移行するブランドは、

ヘア製品の「TSUBAKI」、

スキンケア中心の「専科」、

男性品の「UNO」のほか、「Ag deo24」

「マシェリ」「シーブリーズ」など17ブランドほど。

 

今後は、中国などアジア市場に向けて、

戦略を強化するとのこと。

 

独立したあと、

うまく発展させられるかは大きな賭け。

新会社には、頑張って欲しいですラブラブ

 

資生堂本体は今後、スキンケアを強化し、

スキンビューティー事業に力を入れる

中長期戦略を打ち出していますビックリマーク

 

収益力が高い分野に注力する方針だそうですニコニコ

 

化粧品は基本的に、利益率が高い業界の上、

近年はインバウンド需要に支えられていました。

コロナ禍でそれがなくなった今、

どう利益を出していくか、

各社とも試行錯誤が続いています。

 

次回は、7月20日頃更新予定。