◆1980年の懐かしの名曲「唇よ、熱く君を語れ」が再びCMのテーマソングに!
こんにちは、山村です!
今回はカネボウのCM、"I HOPE".について。
カネボウは今年の1月から、
往年の名曲「唇よ、熱く君を語れ」
をCMに使っています
使用ブランドはKANEBO、
春新色リップのCMです。
「唇よ、熱く君を語れ」といえば、
1980年(昭和55)、
カネボウ化粧品「レディ80」ブランドの、
春のキャンペーンソングでした
’80年のモデルは松原千明さん。
石田純一さんの元奥様で、
娘さんはモデルで女優のすみれさんですね。
キャンペーンソングは、当時、
渡辺真知子さんが歌っていましたが、
今回はカバー曲として、
40年ぶりに復活です
思い返せば、
1980年は国際婦人年の初年。
国連から、女性の自立と地位向上に関する
指針が出された年でした。
つまり、当時は、
男女間の格差や差別をなくすことが
課題だったんですね。
当時のカネボウは、
女性を応援する企業イメージを打ち出していて、
レディ80のCMでは、
女性パイロット候補生?たちと
松原千明さんが出演していました。
女性の活躍が期待された時代ならではの
CMだったと言えるでしょう。
あれから40年。CMのテーマは、
「唇よ、熱く君を語れ」から、
「唇よ、熱く希望を語れ」と微妙に変わり、
年齢、人種、ジェンダー、
美しさの固定概念などを超えて、
自分らしく生きようというメッセージを
発信しています
下のURLは、
YoutubeのKanebo Cosmetics公式チャンネルから、
KANEBO "I HOPE." のCM60秒バージョンです
https://www.youtube.com/watch?v=rY_yl_IHxIA
実は、KANEBOブランドは、
今年からリブランディイング
(ブランドの再構築)を始めたところ
だから年初から、CMが多いんですね。
上記のCMでは、日本以外の国の人も含めて、
複数のモデルが出演しています。
起用されたのは、
13歳の女優兼ファッションモデル中島セナさん。
可愛すぎるジュノンボーイといわれた
井手上漠さん。
一本眉のファッションモデルの
ソフィア・ハジパンテリさん。
アフリカの文化を伝えるダンサー、
シェリー・シルバーさんなど。
人の多様性や個性を尊重しようとする、
今の社会が目指す方向性を、
化粧を通して表現する、
社会性の高いCMに仕上がっています
ブランドのターゲットも、
これまでの30~40代女性から、
エイジレス、ジェンダーレスに設定しているようです
下の写真は2月7日発売、
新生KANEBOの春コスメのチラシ。
2月5日~11日のキャンペーン期間中に、
伊勢丹新宿本店に行ってもらってきました。
リップは全20色。
ニュアンスチェンジの色もあり、
色構成的には若い人向きに思えたのですが、
ターゲット層はエイジレスなんですよね
ちょっと不思議な商品です。
このほかにアイシャドウやフェースカラーなどもあり。
キャンペーン期間中に、
いくつもデパートをハシゴしましたが、
新型コロナウイルス騒動の影響でしょう、
どの化粧品売り場も、外国人客、日本人客共に、
以前と比べてかなり少なかったです
KANEBOは「希望」を発信するブランド
と位置づけられていますが、
最初の船出に、
新型コロナウイルスが立ちふさがった印象。
タイミングが悪かったですね。
リブランディングが吉と出るかどうか、
今後の商品もしっかりチェックして、
またご報告します
次回は3月1日頃更新予定。