江戸時代の化粧の色 紅 ① 緑色に光る口紅、笹色紅 | 化粧の日本史ブログ by Yamamura

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◆江戸時代の口紅は、緑色がかった玉虫色の光沢です!

 

こんにちは、山村です。

 

皆さまからいただいた

『化粧の日本史』の感想に、

「図版がカラーで見たかった」

という声がありました。

 

確かに本の図版はモノクロで、

私もその点は残念に思っていました。

 

そこで、まずは江戸時代の化粧について、

実際はどんな色だったのかをご紹介します。


江戸時代後期、

文化文政期(1804-30年)に流行したのが

「笹色紅(ささいろべに)」という紅のお化粧ビックリマーク

下唇に紅を濃くつける独特の化粧法です。


江戸時代の口紅には、

紅花から抽出した紅が使われていましたが、

上質の紅には、

玉虫色の光沢がありました。

その紅の色が下の写真です。

 

 

当時の浮世絵には、

女性の下唇が緑色で描かれている

ものがありますが、

実際にはこんな色だったのです。

 

現在でも、

江戸時代から続く老舗の紅屋・伊勢半本店が、

伝統の作り方で

当時の口紅(紅猪口・べにちょこ)を

製造されています。

 

この紅猪口も、

伊勢半本店で販売されている商品です。

 

伊勢半本店は、

東京・南青山に紅ミュージアムを

設立されています。

小さなミュージアムですが、

紅に関する情報が盛りだくさんビックリマーク

 

常設展もありますので、

ご興味のある方は、

一度お出かけになってみてはいかがでしょうか。

詳しくは下記のURLをご覧ください!!