今月、2冊の河鍋暁斎の本を購入
しています。読み方はギョウサイ
と思っていたらキョウサイだそう
で。何でも以前「狂斎」と名乗り
後に漢字を一字変えたけど読み方
は同じらしいです。
巨大な化け猫に驚く人の絵ですが
化け猫してはネコ可愛ゆす(笑)
河鍋暁斎は最初、浮世絵の国芳に
弟子入りしましたが、ネコ好きは
師匠ゆずりでしょうか(笑)
国芳の所は親の判断で2年ほどで
辞め、狩野派に入門します。幽霊
や妖怪の絵が巧みで私もソチラの
イメージが強かったのですが、本
を買って眺めてみると異様に幅広
いジャンルをこなせる絵師である
コトに驚きます。絵日記とか下書
き、スケッチ類を見ていると実に
マメで北斎漫画を思い出します。
アレは弟子とかの見本用にキチン
と仕上げられてますが、日常生活
を愉快に記録してます。
河鍋暁斎の門人には、あのジョサ
イア・コンドルがいます。お雇い
外国人として鹿鳴館の設計などで
教科書にも載ってる彼です(笑)
フェノロサも狩野派に入門し日本
名の狩野○○という名前を持った
りしてますが、欧米の文化の教師
として雇われた彼らが逆に日本の
文化に高い関心を示し、入門した
り、文化財の購入や保護を行なっ
たというのは興味深いです。
さて河鍋暁斎ですが、毎日の日課
として菅原道真公と白衣観音の姿
を描いていたそうであります。何
もしなくても優れた描写力を持ち
ながらなお研鑽するという姿勢に
は頭が下がります。描かれた日課
は何百枚とかまとめて寺社に奉納
していたようですが。色んな意味
で今興味のある一人です。