山本レポート1
一、雇用状況
- 2019年暮れから、失業者が増えだしている。感染者の伸びと雇用情勢は密接な関連がある。2020年のコロナ対策が未整備の期間は、感染者が増えて
飲食店を中心に閉店が相次ぎ失業者が増加した。 - 2021年の失業者数は、206万人。対前年比、11万人の増加。
現在の感染者の急激な増加傾向からすると、失業者はさらに増加するのではないかと予測される。
2021年3月に感染者が減少すると、失業率も明らかに減少している。
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2020年から2021年にかけて就業者が減少している。
就業者とは、従業者と休業者の合計。従業者とは、賃金給与などの収入を伴う仕事を1時間以上した者をいう。学生のアルバイトや主婦のパートもこれに含まれる。休業者は、病気で休む、自営業者が店を一時閉めるなどの状況をいう。
完全失業者は、就業者から除かれる。
現在、失業者の増加により、2019年ころより就業者は減少して、6692万人になっている。ピーク時には、6750万人であったので58万人の減少となっている。
失業が増加した由縁である。直近3か月は、就業者は増加傾向にあって景気の
回復の前兆とみられている。
二、まとめ
理想をいえば、就業者が増加すること。一人でも働く人が増えて、自分自身で収入を得ることで自主的能動的人生を歩んでもらいたい。
その裏返しでいえば、働く意欲と能力があるのに、失業してしまう個々人の不幸な環境は気の毒である。社会の風で個人が犠牲になってはならない。容易に転職できる社会、本人にスキルアップするチャンスを得られる社会、それを実現する道を政策で可能にしていくことが大事。
ともかくは、感染拡大を阻止すること。ワクチンをしっかり国民全員が打つこと。デルタ株や変異株に対処できる医学的研究と薬学的アプローチで治療薬の普及が急がれる。
特に、ワクチン接種のスピードが若者層で遅れ気味になっている。野球やサッカー観戦に訪れる際には、できれば二回接種証明が条件付けられることが賢明である。アプリで簡易に証明できるようすべきである。
交通機関に予約乗車するときも接種証明は有効になると思います。
ワクチン害悪論もお聞きしていますが、カリコ・カタリン博士が発明したメッセンジャーRNAというワクチン自体は従来の弱毒性の人体に有害な物質は含まれていません。世界の接種による感染阻止のワクチン効果は米国英国の経済回復が証明しています。
早くワクチンを接種して社会的免疫を獲得して、普通の生活に戻そうではありませんか。
必ず困難は、国民意思で克服できると思います。
2021・8・13
お盆の休みに統計を読んで考える
山本有二