菜根譚 前集二〇


 完璧を求めず控えめに 


公私に渡り何事も、余裕をもって控え目に生きてゆくことができれば、造物主も私を忌み嫌って禍を加えることはできない。また、鬼神も私に害を加えることはできない。

そんな生き方と裏腹に、仕事はいつも向上成長ばかり求め、功績評価は、十分満足するものでなければならないという生き方であるなら、必ず内部崩壊か、外部から攻撃されることになる。


一. 人間は、生きている限り、生老病死四苦を負う。ストレスは必ずある。人生の成功、失敗は、ストレスとの折り合いである。余裕ある人生とは、ストレスを縮小させる秘訣の一種である。

二.ストレスは、身体を虫食む。「活性酸素が発生」「免疫力低下」この原因は、NK細胞の活性の低下、キラー細胞の衰え、である。
恐怖、怒り、不安、絶望は、NK細胞が非活性。癌発生の遠因。
希望、喜び、幸福感、充実感はNK細胞が活性化する。

心療内科医鴨下一郎氏の著書参照、「何もかも嫌になって泣きたい時に読む本」など。


三. オルメス、ラエの法則。

「人生の出来事(ストレッサー)が,300点以上になると、ストレスによる病気になる」

配偶者の死100、・離婚(70)・別居(60)・刑務所(60)・結婚(50)・失業(50)多額の借金(30)、転居20)・不眠(20など。

妻が死亡した(100)後、若い後妻と結婚(50)して、ハワイに転居する(20)と合計170点。加えて、子供と別居(60)となり、なれない英語を話し(40)、ゴルフから、釣りに趣味を変え(20)、母親が死亡したら(60)ほぼガンになる。選挙は、おそらく当選で、50点、落選で100点。


四. 動物、ラットの対人関係のストレス。
①単独生活でのNK細胞は、非活性。
複数生活でのNK細胞は、活性。伴侶友人は必要。
過密生活でのNK細胞は、著しく活性低下。長期続けば。自然界の生物個体調整従って、混雑、騒音、多忙、情報過多は、ストレス。加えて、独居、孤独感により、癌化。大都市に潜む危険。

、壮年期を過ぎると余裕で生きよう。

①十分な睡眠
②早寝早起き
③粗食
④適度な運動
⑤社会貢献
⑥他者との歓談
⑦田舎暮らしを時々。

経済も余裕が必要。銀行は、自己資本に余裕

  が不可欠。



 ① 昭和恐慌、世界恐慌、リーマンショック  

          は、避けられる。

   取り付け騒ぎは、銀行の資金ショートの噂   

          が原因。自己資本(返済不要の資金)確保  

         で取り付け解消。


    ② 早期是正措置「国際業務銀行の自己資本比    

      率、8%未満4%以上」経営改善計画の提

     出・実施「4%未満2%以上」配当禁止・総資   

     産圧縮「2%未満0%以上」業務縮小・合併  

   「未満」業務停止。


   ③ 一般企業の自己資本比率=自己資本÷総資産   

    (負債+資本金)

自己資本を取り崩しても、経営に問題はない。銀行には、強い規制がかかる(BSⅢ規制)

それは、極端な不況や恐慌は、現金預金など資金循環(M2)の停滞が原因。資金の流れには、一定の速度が必要。世界恐慌、昭和恐慌、リーマンショックとも、金融機関、銀行の不良債権による、破綻、連鎖倒産など、資金循環の停滞が主因。

フィッシャーの交換方程式、M(マネーストック)×V(流通速度)=P(物価水準)×T(取引量)


     ④  BS規制Ⅲ(1998)リーマン後の世界

      金融ルール。冒険できない銀行制度。


      銀行自己資本=(TierⅠ+TierⅡ)÷リ   

      スクアセット(リスクウエイト控除後資産)

で、総資産査定には、信用リスク(貸し倒れリスク)、市場リスク、ぺレーショナルリスク(事務リスク)」を考慮する義務あり。これは、貸付資産や担保不動産など厳格に資産査定し景気変動の底値でも銀行は十分な資産があると外部評価できるよう定められた賢明な制度

しかし、銀行は、これで構造的に他の産業より収益性が低くなってしまった。

ところで、日本の企業の90%は、過少資本、過剰融資で銀行依存度が大きい。

特に、銀行の健全性確保が金融行政の肝。




スイス   バーゼル

ライン川



余裕ある経営、潤沢な資金量
融資、資本、m&a
外国に左右される事のない
日本独自の仕組みを構築したい。