菜根譚 前集一七
「世の中を生きてゆくには、自分から一歩譲るのがより優れた道である。一歩を譲ることは、やがては逆に一歩を進めることに繋がってゆくのである。
人を処遇するには、完全を求めずに、九分にとどめることである。あとの一分は、寛大にして見過ごすことが何より大事である。」
仏典、「布施波羅密」(他人に布施することで天国への門が開かれる。)
個人、法人の区別観においても、企業の社会的責任論が普遍化してきた。
利他を追求しながらも、自己利益を実現する
「利他主義的自己利益」が現代では一般的となった。
現代企業社会では、、利他主義、利己主義の二者択一から、多様化へと変化を遂げた。
封建時代ならともかく、民主主義の今日、
主人のいうことを聞く部下を作ることは至難
の技である。
上司は、部下を使うことに困ったと嘆くよ
り、使うことを、喜びに感ずるようでなけれ
ばならない。
それでは、どうしたらよいか、基本的には
「使う」という気持ちを持たない方がよい。
ともに働く、一歩進んで、使うより使われていると考えた方がよい。
そこまで徹すれば「苦を使う」ということにはならない。むしろ、ひとつの喜びを感じられるようになる。人を使うは使われる、なのである。
遊び人。博才に優れる。モナコであまりに勝つので、カジノから入場禁止にされる。
新橋の芸者梅龍(河合千代子)を妾とする。しばしば呉まで逢いに来る。
「長岡へ帰って学校を作りたい。千代子と暮らしたい」が、口癖。
千代子は、平成元年没。
「やって見せて、言って聞かせて、させてみ
せ、褒めてやらねば、人は動かじ。」使う側
の精神を説く。
(出典、上杉鷹山「して見せて、言って聞かせてさせてみる。」)
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
3、気力に欠くるなかりしか(hast thou not lacked vigor?)
4、努力に憾みなかりしか(hast thou
exerted all possible efforts?)
5、不精に亘るなかりしか(hast thou not become slothful?)