天は自ら助くる者を助く
福沢諭吉の言葉
その原典は、自助論にあった。


アルバイト、転職を重ねたシェークスピアは、
様々な職業の知識が優れた小説の基礎となっ

菜根譚 前集一六 

分を守って生きる 


「人の前に出てはならないのは、他人から利益を受ける時。

人の後ろに退いてはならないのは、他人に利益を与える時。

限度を超えてはならないのは、人から物をもらう時。

限度を超えなければならないのは、自ら修業する時。

この法則を守ることができれば、君子に近くなるであろう。」


1、 サミュエル・スマイルズ著「自助論」
近代市民国家の個人の心得の書。日本訳、西国立志編

   「天は、自ら助くる者を助く」


自助の精神は、人間が真の成長を遂げるための礎である。自助の精神が多くの人々の生活に根付くなら、それは活力にあふれた強い国家を築く原動力ともなるだろう。外部からの援助は人間を弱くする。自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし元気付ける。人のために良かれと思って援助の手を差し伸べても、相手は返って自立の気持ちを失い、その必要性をも忘れるだろう。保護や抑制も度が過ぎると、役に立たない無力な人間を生み出すのがオチである。

 いかに優れた制度をこしらえても、それで人間を救えるわけではない。

 どんな法律を作っても、怠けものが働き者に変わったり、浪費家が倹約に励み始めたり、酔っ払いが酒を断ったりするはずがない。」


2、 自助論、シェークスピアの劇作

作品の中に出てくる船員用語があまりにも正確なので、ある人は、シェークスピアは、船乗りだったに違いないと主張する。ある司祭はシェークスピアの作品から、彼が聖職者であったことを証明しようとした。また、昔は馬を扱う商売をやっていたと断定する者もいた。

 シェークスピアは、60回以上も転職を繰り返した。その短い職業経験の中から、研ぎ済まされた観察力によって、あたかもその職業に何年も携わったかのような知識を得ていたのである。

 貧しさの為に転職し、経験を積むことができた故に、名作の誕生となった。ふ


三、早稲田大学建学の母小野梓(父は大隈重信)

 「一滴の水、集まりて、大海となる。一粒の砂積もりて大地をなす。すべて万物は結合にあり、強き個人の結合こそ強き国家の基となる。」 

小野梓は高知県宿毛市生まれ。

ローマ法の研究者、早稲田大学の教壇で授業中、倒れて他界。教育者研究者の鏡となる。



、公助勤労意欲と不正、人間を堕落させ依存心を増幅させる恐れをはらむ。


①日本の公的扶助。

申請者の申請により、生活保護法に基づき、生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助の八種類が、単給、併給。  


②NHK生活保護三兆円の衝撃ルポ。不正の温床。

 二〇一一年に二百五万万四九五人、二〇一三年には二百十五万人。四兆円になろうとする。病院の不正。生活保護受給者を囲い込む病院。検査、診療、手術を思うままに。保護費の受給水準より低い所得者は、六百万人。生保制度そのものが勤労意欲を根源的に奪っているのではないか。生活保護以外のセイフテイネット無。二〇〇九年三月までは六五歳以上に限られていた。民主党政権の厚労省通知で一気に生活保護、六五歳以上に蔓延。囲い屋の存在。貧困ビジネスの餌食に。保護費をほぼ業者が全額保管。生活保護の改善必要。通常世帯の負担は、六万円をこえる。ミーンズテストの必要性。


③米国フードスタンプ。月収二五〇〇ドル(二十五万円)以下で受給可。四千六百六十七万人受給。


④ベーシックインカム。一定の所得を無条件で保障。年金、雇用保険、生活保護の縮小を可能とする。   


国民年金の平均給付額より低額であるべき。電気、医療費免除は、別審査とすべし。六五歳以下は対象外。


五、身体的自立


高齢になると、骨粗鬆症の傾向が出る。立つより、座る。座るより、寝る。どんどん動作が緩慢になる。また、不安抑うつ症状が顕著になる。これは、加齢にともなう身体的自立が失われてゆく証である。

高齢者が、自立する目安は、一日、七千歩の歩行、及び分以上の運動が必要とされる(順天堂、白沢教授)この運動量基準に達しないとき、心身の自立は困難になる。身体的自立を失ったとき、医療はいかに対処すべきか。自立を前提とした医療行為は、過度にならないか。さらに人間には、既存制度以外に幸せになる適切な対処がありうるのではないか。財政の視点ではなく、必ず訪れる終末の哲学として。